ふんわりリボン虫かぶり姫


📺️2022年12月~10月6日
📽️監督 岩崎太郎
宝石ブルーアニメーション制作 マッドハウス



第1話 見せかけの婚約者
 


侯爵令嬢のエリアーナは幼い頃から本に夢中で、ついたあだ名は「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」。
そんな変わり者の姫に、王太子であるクリストファーは婚約を申し出る。
それは宮廷の派閥争いから解放されたいクリストファーと、
王宮書庫室に興味津々のエリアーナにとって好都合な“名ばかりの婚約”だった。
そうして穏やかに過ごしてきたある日、
エリアーナはクリストファーと子爵令嬢アイリーンが仲睦まじく語らう姿を目撃してしまう。
ついに婚約解消の時が来た。
そう覚悟したエリアーナは、ようやくクリストファーに対する自らの想いに気づく……。
 





第2話 一人芝居
 


今になってクリストファーへの想いを自覚し、自分の不甲斐なさに落ち込むエリアーナ。
クリストファーとアイリーンの親しげな様子から婚約解消も覚悟するが、
訪れた王宮内はなぜか物々しい雰囲気に包まれていた。
エリアーナがアレクセイに用件を頼まれ、
大階段を上っていた時、背後で悲鳴が上がる。
そこに倒れていたのはアイリーンで、
彼女はエリアーナに階段から突き落とされたと主張。
クリストファーも駆けつけ騒ぎが広がるなか、
エリアーナは戸惑うばかりだったが、
目撃者として名乗り出たアランという青年は思いがけないことを語りだす。





第3話 そして二人は
 


エリアーナが自らの妃となる者であることを、王宮内で正式に宣言したクリストファー。
ここへ至るまでには、
ベルンシュタイン家から出された条件や、
エリアーナを陥れる者の排除など様々な課題があったが、
クリストファーはそれらすべてを解決するために奔走していたのだった。
ようやく“名ばかり”ではない婚約者として、
想いを通わせ合うことができた二人。
クリストファーはエリアーナに惹かれるきっかけとなった、
幼い頃の王立図書館での出会いを語る。
その後、婚約を望んでからの紆余曲折は、
エリアーナにとって初めて聞くことばかりだった。
 





 
第4話 星の旅人
 


世界を旅する学識者の一団「シスルの星」が、
サウズリンドで本の市場を開くと聞き、
エリアーナとクリストファーはお忍びで出かける。
珍しい他国の本が並ぶ光景に、
ワクワクする気持ちを抑えきれないエリアーナ。その市場では、
パオロとルネという子どもたちが本を盗もうとして捕まっていた。
助けに入ったクリストファーを「お父さん!」と呼び、懐くルネ。
事情を聞くとルネの母親は病気で、
医者に診せる条件と引き換えに盗みを命じた貴族がいるらしい。
クリストファーは「シスルの星」の学者で、
昔なじみのレッツィ博士に会いに行くことに……。
 

第5話 王子と彼女の宝物
 




クリストファーが婚約者問題に悩んでいた頃、
王太子としてではなく、
ひとりの若者として相談に乗ってもらった相手。それがレッツィ博士だった。
クリストファーは博士に「シスルの星」の長への仲介を頼み、
一方のエリアーナはルネに付き添い、
仲間の子どもたちに会いに行く。
彼らに盗みを命じていたモーズリ男爵は、
それが明るみになることを恐れ、
証拠となる本を焼くつもりだという。
その蛮行に本好きとして怒りを燃やしたエリアーナは、
パオロやルネと共にモーズリの屋敷へ乗り込む。無謀な行動に出てしまい、
窮地に陥るエリアーナだが……。
 











第6話 狩猟祭と孤独な公務
 


公務のため、ミゼラル公国へ赴くことになったクリストファー。半月以上も会えなくなる寂しさをうまく伝えられずにいたエリアーナだが、クリストファーは愛しい婚約者のリボンをお守りにして出立した。留守の間、王国内のエイデル領では秋の狩猟祭が開催される。領主夫人のお茶会で博識ぶりを披露するエリアーナは、クリストファーの名代をしっかり務めようとする。しかし、何かと目を引く立場でもあるため、王弟テオドールは一人で行動しないようにと促してきた。
そんなエリアーナの様子を、謎めいた招待客のアーヴィンは興味深げに見つめていた……。





第7話 エイデルの亡霊
 


狩猟祭でエイデル領主の屋敷に滞在中のエリアーナは、図書室で過ごしていた時、辺境伯令嬢のアンナが高慢なレネックから言い寄られている場に遭遇する。毅然とした態度でレネックをやり込めるアンナにエリアーナも加勢し撃退するが、同じ頃、屋敷内では幽霊騒ぎが起きていた。テオドールと近衛隊長のジークは、今回の狩猟祭を利用してエリアーナに近づこうとする者がいると注意を促す。エイデル領には隣国マルドゥラと手を組み、サウズリンド王国へ謀反を起こそうとした過去があり、警戒するクリストファーはエリアーナに護衛をつけていた。
 






第8話 花守り虫と祈りを捧げる使者
 


エリアーナを敵視するソフィアの差し金により、エリアーナは古城でアーヴィンと二人きりにさせられてしまう。だが、アーヴィンに敵意はなく、彼は自分がマルドゥラ国の人間であることを打ち明ける。過去に幾度も対立してきた歴史があるサウズリンドとマルドゥラ。その両国の血を引くアーヴィンは、クリストファーに戦を回避させる助言をしたエリアーナに興味を持っていたのだ。二人の仲が打ち解けてきた時、突然、剣を持った男たちが現れて襲いかかる。彼らが狙っていたのは、サウズリンドの王太子婚約者とマルドゥラの王子だった。その危機に駆けつけたのは……!?
 






 
第9話 真珠姫からの手紙
 


クリストファーとの成婚の儀に備え、王宮に滞在するエリアーナ。だが、ドレスや装飾品を扱う商会の相手にも苦労するエリアーナに、アンリエッタ王妃は王太子妃としての役目を厳しく指導する。また、自らの経験も踏まえて、王家に嫁げば跡継ぎを望まれ、場合によっては側室を迎える覚悟も持たなくてはならないと語る。その言葉は、エリアーナの心に小さな不安を芽生えさせた。そんな時、グレンの縁談相手である令嬢シャロンが王宮に招かれる。彼女が姉と慕うミレーユはクリストファーの幼馴染で、かつては婚約者候補とも言われた公女だった。






第10話 蝶々たちの思惑
 


シャロンの護衛を務めるエレンが、ミレーユからの手紙をクリストファーに渡していた。その様子を目撃したエリアーナはモヤモヤした思いを抱えてしまうが、アランに励まされ、クリストファーに相談しようと決意する。だが、多忙なクリストファーとはなかなか会えず、スレ違いの日々が続く。ようやく会えても、それは忙しい執務室での束の間の出来事に終わった。王宮内には側室を巡る不穏な動きもあり、胸のつかえが残ったままのエリアーナのもとへ、シャロンが訪ねてくる。彼女が口にしたのは、エリアーナに対する思いがけない要求だった。