【Who-ya Extended】3rd EPを語る中で明らかになった「素顔」と「思い」
 Who-ya Extendedが、自身3枚目となるEPを2022年6月15日(水)にリリース!
 


3rd EPの発売を記念して、アニメージュプラスではインタビューを実施。
 
アニメ『ビルディバイド -#FFFFFF-』のエンディングテーマである『A Shout Of Triumph』を収録した新曲4曲が入った今回のEPについて、
楽曲に込めた思いや制作の裏話、
さらにはプライベートなお話まで、
たくさん語っていただきました。
 
■アニメ主題歌を担当することについて
 
――今回収録されている『A Shout Of Triumph』をはじめ、
これまでもアニメ主題歌を担当されてきたWho-yaさんですが、
主題歌を作るうえで心がけていることがありましたら、教えてください。
 
Who-ya 楽曲を作る段階でアニメ制作側の方から作品の軸や設定を教えていただくので、
まずはそれを自分たちなりに解釈するようにしています。
 
たとえば『ビルディバイド』はカードバトルの話なんですが、
カードを通じて自分たちの世界を統治している王に挑むことができるという設定で。
少し非現実的な要素がありつつも、
“何かに挑む者だけが持っている孤独や葛藤” という大きなテーマがあるので、
その軸の部分を自分が生きている現実の世界に一度落とし込んでから楽曲作りをするようにしています。
 
――アニメにちなみまして、
Who-yaさん自身が好きなアニメやアニメソングを教えていただけますか。
 


Who-ya たくさんありすぎて悩んでしまうんですが……
人生で一番好きなアニメは『ONE PIECE』ですかね。
子供のときからずっと観ていて、
今でも追いかけている作品で、
原作コミックも1巻から買っています。
映画も公開されたら観に行っていますね。
 
好きなアニメソングは『ONE PIECE』のオープニングテーマ『ONE DAY』です。
マリンフォード頂上戦争のときの主題歌で、
曲とアニメがマッチしていて、
今でもひとりでカラオケに行ったときに歌います。
 
――ひとりでカラオケに行かれるんですね。
 Who-ya むしろひとりでしか行かないですね。他の人と一緒に行くとやっぱり期待されるし、「何の曲を歌うんだろう」と思われるじゃないですか(笑)。
ひとりのほうが、あまり覚えてない曲なんかも歌いやすいですし。
 
――どういうときにカラオケに行かれるんですか。
 
Who-ya 歌の練習はスタジオでするので、
そのためにカラオケへ行くことはないんですけど、
仕事のときに次の予定まで2、3時間空きがあると行ったりしますね。
他にも、休みの日に本当に何も予定がないときに、
「ちょっと散歩がてら外に出るか」という感じでカラオケに行くこともあります。
 
3rd EPに込められた思い
 
■大きなテーマを掲げた3rd EP
 
――今回発売される3rd EPのテーマを教えてください。
 
Who-ya 今回のEPでは、【人生】や【生きること】に対する僕たち(Who-ya Extended)なりの解釈を表現しました。
 
表題曲になっている『A Shout Of Triumph』という楽曲は、
先ほどお話しした通り、
貧富の差がカードバトルで決められてしまう、
アニメ『ビルディバイド』の自分たちではどうすることもできない世界をテーマにしています。
そんな世界で孤独や葛藤があるなかで、
最後は雄叫びをあげるような、
前向きなニュアンスもあるような曲にしました。
 
この『A Shout Of Triumph』を冠したEPということで、今回は【人生】や【生きること】といった大きなテーマになっています。
  
――では、表題曲『A Shout Of Triumph』について教えてください。
 
Who-ya 僕たちはアニメ『ビルディバイド』の世界のようにカードバトルを日常的に行うことはないですが、
アニメの中で人々があれだけカードバトルに熱中するのには、
自分たちの世界とリンクしている “何か” があるからだと思うんです。
それって何だろうって考えたときに、
自分の信念を持っている人にしか分からない景色だったり、
孤独や葛藤、悩みだったり、
少し角度は違うけれど僕たちの世界にもあるようなものなんじゃないかと思ったんです。
 
でもそれってあまりポジティブなテーマじゃないですよね。
『ビルディバイド』の自分たちではどうすることもできない世界というのは、
僕たちの世界でいうと、
生まれた国や地域、
家族によって左右されるということだと思うんです。
そういう部分は僕たちにも通じるところだと感じるので、
それをネガティブにただ悲しいと終わらせるのではなく、
音楽は逆に明るくすることで、
エンタメとして昇華してあげようと思いました。なので、曲自体は少しダンスチューンな温度感にしています。
 
――2曲目の『Re:Painted』について教えてください。
 
Who-ya この曲は、
会社勤めの友達が「仕事でうまくいかない」とか「自分ではどうすることもできないところでつまずいちゃった」とか、
そういう話をしているところからインスピレーションを受けて制作しました。
 
たとえばですが、
絵を描いているときに途中で少し失敗してしまったらキャンバスごと変えちゃう人って、
ある一定数いると思うんです。
でも自分は、
せっかく描いていたものを放置したり捨てたりしてしまうのは、
すごくもったいないことだなって感じていて。
途中まで思い通りの描き方ができていたのなら、
何回でも塗り直して次に繋げていけたらいいなと思うんです。

そんな思いから、どんどん塗り直していくという意味の『Re:Painted』というタイトルを付けました。この曲に関しては、
まず『Re:Painted』というタイトルを始めに決めて、
そこから広げていくという順番で曲を作ったんです。
 
自分が築き上げてきたものや信じてきたものを無下にして次に行くのはもったいないし、
結局は積み重ねが大事だと思うといった内容の曲なので、
テーマ自体は明るくないんですが、
全体を通して、
少し背中を押してあげるような歌詞になっていると思います。
 
――3曲目の『Bitty, Not Empty』について教えてください。
 
Who-ya この曲も周りの人がきっかけで出来た曲なんですが、
友達もファンの方も口には出さないけど「Who-ya Extendedの曲って難しい」と感じていると思うんですよね。歌うのも難しいし、
楽器で再現するのも難しい。
 
そんな中で、今年1月に初めてのワンマンライブ、

5月に2回目のワンマンライブがあったのですが、

今のライブではお客さんが声を出すことができないので。
だから、ただステージから投げかけているだけに感じてしまう部分があって。
 
僕はこれからもライブに対して意欲的なので、
この先を考えたときに、
シンガロングできる曲がひとつあってもいいんじゃないかと思ったんです。
なので今回、覚えやすいメロディでみんな一緒に歌える曲を作ってみました。
 
ライブ映えする曲だと思うので、
この曲を気に入ってくださった方は、
ぜひライブに来てほしいですね。
いつかライブでやりたいと思います。
 
――最後に4曲目の『half moon』について教えてください。
 
Who-ya タイトルの『half moon』はそのまま半月という意味なんですけど、
日本で見ている半月と地球の反対側で見ている半月は、
逆の半月に見えるじゃないですか。
その間の国だったらまた全然違う満ち欠けをしていて、
同じひとつのものを見ているのに、
いる場所や見る時間によって、
それぞれ違った見え方をしています。
 
月の見え方と一緒で、
誰かが良いと言っているものも
立場が違う人からしたら、
悪いものかもしれないし、
誰かにとっての正義は、
誰かにとっての悪かもしれない。
そういう二極化するものって表裏一体だと思うんですよね。
この曲は、立場や見ている景色、
時間などによって、
人それぞれの正義や信じているものがあるというテーマの曲になっています。
 
場所やタイミングによって、
月が青く見えたり、
赤く見えたりすることがあるじゃないですか。
僕らが日本から見てキレイだなって思っている月に対して、
冷たい印象を受けたり、
怖いなって思ったりする人もいると思うんですよね。
立場の違いで同じものでも見え方が変わってくると思うので、
物事はいろいろな角度から見てみようといった内容の曲で、
かなり深いテーマなので、 
音作りに関しても深みのある奥行きのあるサウンドを目指しました。

ジャケットをイラストではなく自分の姿にした理由は?
 
――曲のテーマはどういうときに思いつくんですか?
 
Who-ya 「次はこういう曲を作ろう」と日常の中でひらめくというより、
「よし、曲を作ろう」と思ってから曲のテーマを決めていくことが多いですね。
 
たとえば、EPには大きなテーマが全体としてあって、
2曲目はこうしよう、
3曲目はこうしよう、
じゃあ最後はこうしようと組んで行く感じですね。
もちろんそれぞれの曲の角度は全然違うんですけど。
 
――これまでのジャケットはイラストを基調にしたデザインでしたが、
今回の3rd EPではWho-yaさんのビジュアルを押し出したデザインになっていますが、
何か意味や思いなどあったのでしょうか?
 
Who-ya とくに意味はないですね(笑)。
 
デビューして1年間くらいは、
アニメ主題歌を担当するということもあり、
自分たちが作っている音楽以外の情報をシャットダウンして聞いてほしいと思っていたので、
そういう発信の仕方をしていただけで、
自分の感覚的には「顔出しNG!」みたいな感じではなかったんですよ。
 
でも、そこからライブをやったり、
“THE FIRST TAKE” に出たりとか、
自分自身が前に出ることが多くなってきたなかで、
こういう形のジャケットがあっても今ならいいんじゃないかなと思って、
今回はジャケットとアーティスト写真をイラストではなく自分の姿にしました。
 
――初回限定生産盤と完全限定盤の特典について教えてください。
 
Who-ya 初回限定生産盤には、『A Shout Of Triumph』のMVが収録されたBlu-ray Discが付いているのですが、
今回のMVは自分たちが今までにない形で撮ってみたものなので、
楽しんでいただければと思います。
 完全限定盤には
、アニメ『ビルディバイド』のノンクレジットエンディングムービーが収録されたBlu-ray Discが付いているのですが、 
それに加え今回は、『ビルディバイド』のカードが付いていて。
強いカードだといいなと思っています(笑)。
僕たちのことを応援してくれている人たちにとっても、
『ビルディバイド』が好きな人たちにとっても、
すごく楽しめる特典なんじゃないかなと思いますね。
 
Who-yaさんが最近叫びたくなった出来事とは?
 
■料理が趣味のWho-yaさんに起こった悲劇
 
――5月15日に開催された、、2回目のワンマンライブの感想をお聞かせください。
 
Who-ya 2回目のライブは、1月に行ったワンマンライブよりも結構広いキャパでやったんですが、
自分が想像していた以上にファンの方のパワーを感じたというか。
 
1月のライブはデビューして2年越しくらいの、
最初のワンマンライブだったので、
お客さんもどうノったらいいか正解が分からないし、
「これから何が始まるんだろう」
「どういうものを見せてくれるんだろう」みたいなちょっとピリッとしている感じがあって。
自分たちも「どういう人が来るんだろう」とか、
 「その人たちに対してどういうパフォーマンスをすればいいんだろう」とか、
そういう思いがあったんですよね。
 
そこから4ヶ月という時間を置いて、
2回目のワンマンライブを迎えたときは、
もちろん最初はまだちょっとお互いに探り合う感じがあったんですが、
ライブの中で一緒に過ごす時間が増えるたびに、徐々に共鳴していけたというか。
お客さん側からもパワーをもらって、
自分たちもそれに対して投げかけ合うみたいな、すごくいい空間だったと思います。
 
――2022年も6月でちょうど折り返し地点ですが、残りの半年でやりたいことや、
さらにその先のビジョンなどがありましたら、
教えてください。
 
Who-ya ワンマンライブなのかイベントなのかは分かりませんが、
これからどんどんライブを増やしたいと考えています。
もちろん曲の制作も言わずもがな進めていくんですが、
徐々にライブがしやすい状態になってきていると思うので。
今年の頭に初のワンマンライブができたので、
それに繋げて今年はライブイヤーにしたいなと思っています。
 ――今回発売される3rd EP『A Shout Of Triumph』のタイトルにちなみまして、
最近思わず叫んでしまった出来事などがあれば教えてください。
 
Who-ya 僕、料理が趣味なんですけれど、
仕事の時間帯がバラバラなので、
すっごく疲れているときは自炊するモチベーションがなくなるんですよ。
24時前あたりに家に帰ってきた日があったんですけど、
なぜかその日、
どうしてもパスタを作りたくなって。
体力の限界を超えて、フラフラしながらパスタを作ったんです。
 
疲れていたので不注意になっていたんですが、
リビングにパスタを持っていくときに、
半袖シャツがドアノブに引っかかっちゃって。
左手に持っていたパスタを投げちゃったんですよ(笑)。
もちろん家は賃貸なので、
賃貸の床にお皿を落とした凹みができて。
床にカルボナーラが散らばる24:10みたいな
。叫んではないんですが(笑)、
そのまま寝ようかと思いました。
 
――それは現実から目を背けたくなりますね……(笑)。
 
Who-ya どこかに走り出したくなるくらいの絶望でした。
実際に叫んではないですが、 心の中では窓が揺れるくらい絶叫していました(笑)。
 
■最後に
 


――それでは、最後にファンの方へメッセージをお願いします。
 
Who-ya 5月のワンマンライブでは、
たくさんの方に足を運んでいただき、
本当にありがとうございました。
今回の『A Shout Of Triumph』のリリースや、 まだ発表していないけど決まっていることや考えていることがあるので、
引き続きたくさんの方に、
この楽曲と一緒に応援していただければなと思います。ありがとうございました。