同作のインスタグラムのアカウントはウリエルの写真と彼が演じたミッドナイトマンのヴィジュアルを並べ、
「フランスの俳優で、『ムーンナイト』のミッドナイトマンを演じるギャスパー・ウリエルがアルプスでのスキー事故で37歳の若さで亡くなりました。
天国で安らかに、ギャスパー」と追悼した。



ディズニーの広報は「私たちの友人であり同僚であるギャスパー・ウリエルが悲劇的に亡くなったことを知り、
深く悲しんでいます」と米エンタメ業界誌「Variety」に「私たちの思いは、彼の家族と友人と一緒にいます」とコメントした。
 
フランスのジャン・カステックス首相は「ギャスパー・ウリエルは映画と共に育ち、
映画は彼と共に育った。
(ウリエルと映画は)狂うほど互いを愛していた。
今後、彼の最も美しい演技を再び見て、
その確かな表情を見るのは重い心持ちです。
私たちはフランスの俳優を失うのです」とツイートした。

カンヌ国際映画祭公式アカウントは「ガスパールは、
フランス映画の未来を作る新しい世代の一員だった。
作品の選び方を心得ていて、決して期待を裏切らなかった」とツイート。


グザヴィエ・ドラン監督はインスタグラムに長文を投稿した。
 
「信じられない、正気の沙汰じゃない、この言葉を書こうと思うことさえ、とても辛い。あなたの静かな笑い、あなたの見守る目。あなたの傷跡。あなたの才能。あなたの傾聴。あなたのささやき、あなたの優しさ。あなたの人柄は、実はすべてきらめくような優しさから生まれていたのです。あなたの全存在が私の人生を変えた。
私が深く愛した人であり、これからもずっと愛し続ける人です。
他に何も言えません、あなたの旅立ちに呆然として、動揺しています」
 
グザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』で共演したマリオン・コティヤールも、心を込めた哀悼メッセージをインスタグラムに投稿した。
「あなたからはたくさんの光と愛が発せられていました。
あなたに会えたのが、どんなにうれしかったか。
そして、あなたのそばで私はとても感動していた。
あなたは、あなたが私たちに残したもの……とてつもなく大きく、とてつもなく深い、人間の驚異であり続けるでしょう。
あなたがいなくなったことを知るのは、とても大きな痛みです。
あなたが愛した人たち、そしてこれからもあなたを愛し続ける人たちのことを思っています。
安らかに旅立って」

ウリエルはシャネルのフレグランス「ブルー ドゥ シャネル」のイメージキャラクターを務めていた。
米映画サイト「Indiwire」によると、
同キャンペーン映像を監督したマーティン・スコセッシは「私は彼の献身と知性にとても感銘を受けた。
彼は映画を愛していた。
もし彼が夢を実現するために生きていたら、
興味深い映画監督になっていただろうと思う」と追悼コメントを出した。