こんにちは
お金のはなし、第5回です。
今回は、資産は時間が作る。
ということで、資産形成の話をしたいと思います。
まぁ、正直言いまして
年をとって、家族などの縛りがある状態で、定年までの短期間で資産形成をしろと言っても、相当に無理があります。
しかしながら、
社会人になる前から、やり方を習っていれば、だいたいの場合においては、それなりに資産が形成できます。
昔はそういうことを教えてくれる人もいなかったので、気づくとおっさんになっていまして、旅行に行くにも4人分の出費、受験生を抱えて教育費もばかにならない、という状況では、たまるものもたまらず、資産形成に回せる余剰資金がほとんどないし、資産形成に使える時間もほぼない、という状態。
この状態では、とにかく出費がへるフェーズになるまで、働いて稼ぎ続けるしかなく、資産形成については、ある意味「詰んだ」状態です。
実際のところ、家族の出費を減らせば、資産は増えるのですが、そもそも家族のための消費を増やしたい、というのが目的なので、資産を増やすために、家族に我慢を強いるのは、本末転倒なわけです。
なにしろ。
子どもと家族の今は、今この瞬間しかなく、3年、5年経って、それなりに資産ができたから、ちょっと贅沢してもいいですよ、と言っても、中学生の子どもは、もう戻ってはこないんです。
ということで。
子どもたちにはそうならないような資産形成をしっかり叩き込んでいきたい、というのが思いです。
30代くらいの方だと、
二十歳そこそこの頃には、もうかなりインターネットも普及して情報もとれるようになっていましたし、ご両親からある程度投資の教育を受けた方もそれなりにいると思うので、しっかり稼いだり資産形成できている人もいますが、
50代だと、
おそらく年功序列に乗っかって、なんとか高給路線にたどり着いた人か、まったく別の道で事業を成功させた方、あとは開業医や弁護士といった、つまり稼ぎの多い人がいるだけで、資産形成で儲かった人はほとんどいないんじゃないかと思います。
今後は、
年功序列からの、高給取り
商社におけるwindows2000なども、どんどん減ってくると思いますので、若いうちからの資産形成はとても重要になります。
資産形成の第一歩は貯蓄
これは言うまでもありません。
金融資産は、だいたい2000万から3000万を超えると、割と楽に増えるといわれています。そこまでが大変なのです。
親から引き継いだ資産がある場合は、最初から勝ちゲームになる可能性もありますので、子どもに引き継げる可能性のある資産がある場合は、とにかく早く譲渡することが大切です。
死んで、子どもがおじさんおばさんになってから、何百万かの遺産を渡してもそれは効果が薄いです。
毎年110万までは非課税なので、子どもに渡せる人はどんどん渡していきましょう。
新入社員の頃は、就職しても、起業しても、収入などほとんど期待できませんが、一人暮らしなら貯蓄はある程度できます。
毎月5万で、年間60万
そこに親からの譲渡があれば、3年くらいで400万くらいになります。
これを、3年間ちゃんと運用して積み立てれば、600万くらいにはなります。10年で2000万です。
22歳で大学を卒業したら、32歳で純資産2000万になるってことです。
とはいえ、親からの支援は、そんなに期待できない場合も多いと思いますので、自力でためていく前提で考える方がいいですね。拠出額は人によると思いますが、効率的な貯蓄の方法は変わりません。方法をいくつか紹介したいと思います。
1,基本中の基本 ドルコスト平均法による積み立て
正直いってこれだけでいいというくらい、破壊力のある方法です。
株などの価格変動する金融商品を、あるきまったインターバルで、決まった金額貯蓄するという方法です。毎月、というものが多いですが、ポイントは同じ金額をひたすら続けるという点です。
2.成長経済とはこういうもの。米国株
米国株も貯蓄にはいいと思います。何しろ、恐慌などで一時的に下がるときはあるものの、この50年というもの、米国株はひたすら右肩上がりで増えています。
ちなみに、
私の会社の確定拠出年金は、18年間の運用で
拠出額の総額が250万円に対して、評価額は450万円を超えています。これは、ドルコスト平均法に、米国株の投資信託をあわせただけの結果です。
変わったことは何もしていません。
投資ではなく、本当にただの貯蓄。
会社の年金拠出額は大したことがないので、まぁこんな感じですが、自分で月々5万とかやれば、大した工夫なんてなくても、1.5倍くらいには簡単になる、ということを示しています。
3.貯蓄の王道、純金積み立て
実は、今までの実績で言うと、米国株の投信よりも、純金積み立ての方が儲かっていると思います。もともと、金は貨幣のおおもとという意味があり、それは埋蔵量が適度であって貨幣のように刷れば増えるというものではなくて、全世界の流通量がある程度一定に保たれるという理由によるものです。さらに、近年では電子部品の素材として使われているので、貨幣価値に加えて、資源としての価値が上乗せされており、もっとも錆びにくいこの金属は、今後もその価値が上がり続けることが予想されます。
流通量が劇的には増えないところが、暴落のリスクを抑制していて、そのために上昇し続けているわけです。
4.つみたてNISA
NISAは株式で儲かった利益にたいして、免税をするという制度です。新たに株式を始める人向けにハードルを下げる目的で設立された制度ですが、これは積み立てにも適用されます。どうせなら使いましょう。
NISA目的で証券会社に登録すると、いろいろ特典などもつくので、子どもと一緒にどの証券会社で始めるのがよいか探してみるのもよいと思います。
ここまでは、
まったく勉強しなくても、勝手に増える貯蓄
という意味での資産形成術です。
難しい投資の勉強も一切不要です。
今だに、現金を預けているだけの人は、ぜひやってみてください。10年経って驚きの結果になっていると思います。
こんな感じで、積立金額がそれなりにあれば、貯蓄だけでもかなりのスピードで資産形成されていくわけなので、まずはここから始めるのがよいと思います。
投資は自己責任といいますが、
こんなのは投資でもなんでもなく
ただの貯蓄。
お金は大切に、
しっかり貯金しましょう
というのなら、
効果的な貯蓄の方法も
学校で教えていいのにな。
と思います。
ちなみに。
1年前から始めた自社株の積み立ては
拠出額60万円で、現在の評価額は77万
年利で28%です。
なぜ、1年前から・・・というのは
事情があったわけですが。
そのあたりの事情はそのうち語りたいと思います。
それでは、また次回。
