旅ログを書きたくて、ブログを始めたYokoです。
大分、暑さも和らいできましたが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか
去年の今頃は、パリにいました
もうこの旅ログのパリ旅行から
1年経ってしまったのですね。
この旅ログの終わりは、まだ見えないのに・・・・
かなり、間が開いてしまいましたが、
ジャックマール・アンドレ美術館の続きです。
この素敵な階段を登ると、音楽の間を
見下ろす吹き抜けのところに出ます。
この吹き抜けのところも、
音楽の間の天井画も写真がピンボケで
お見せできないのが残念です
2階は、『THE ITALIAN MUSEUM』
イタリア美術館として、
彫刻の展示室、フィレンツェ展示室、
ヴェネチア展示室の3つの展示室があります。
イタリア美術館は、プライベートな
二人の秘密の花園といったところで、
日本でいう1階のお部屋のコレクションは、
招待客の全員が拝めることができましたが、
この2階のイタリア美術館は、
ごく限られた友人、または、
秘密裡にお願いした美術愛好家しか
見ることができなかったそうです。
『彫刻の展示室』
彫刻の展示の仕方が壁かけで意外だったので撮った1枚。
彫刻の部屋は、これしか撮っていませんでした
彫刻の部屋は、二人が結婚した当初に
エドゥアールがネリーにアトリエとして
与えた部屋でした。
結局、ネリーは筆を置いてしまったので
そのまま空室に。
エドゥアールとネリーは、
イタリアン・ルネッサンス美術が好きで
少なくとも1年に1回はイタリアへ
買い付けに行っていたそうです。
そのようにして収集したものの中の
彫刻のコレクションをエドゥアールの死後、
ネリーは、元アトリエに展示しました。
『ヴェネチア展示室』
ヴェネツィア展示室は、エドゥアール監修、
ヴェネツィア派絵画の部屋といった感じでしょうか。
エドゥアールは、フィレンツェ派の絵画よりも
ヴェネツィア派の絵画を好んだそうです。
ベッリーニやマンテーニャの絵が
飾られているのですが、
この部屋の天井が、また、凄かったです。
天井画ではなく、沢山の額縁入りの
宗教画(だったと思います)が、
その部屋の天井一面に埋め込まれていました。
そして、特別展の
『LA COLLECTION ALANA』
(アラナコレクション)
チリの経済学者のAlvaro Saieh と
その妻・Ana Guzman が、
1990年代の後半から収集を始めた
イタリアン・ルネッサンスとその後の
バロックアートのコレクションです。
お二人のお名前の文字を組み合わせて
『Alana』という名前になったそうです。
The Alana Collection は、
プライベートなコレクションで、
アメリカのデラウェア州ニューアークの
お二人の邸宅に保管されていますが、
一般には公開されていません。
今回のジャックマール・アンドレ美術館の
特別展で、初めて、コレクションの中の
75点にも及ぶ美術品が公開されました。
(この特別展は、2019年9月13日~2020年1月20日までの展示でした。)
かなりレアなものを見させていただいたってことですね
『聖母子と少年ヨハネ』
セライオ
Alvaro Saieh(アルバロ・サイエ)と
Ana Guzman(アナ・グスマン)夫妻は
現代のエドゥアールとネリーみたいですね。
アラナコレクションのパンフレットにも
エドゥアールとネリーに影響を受けたと
記載があったので、そんなことも関係して
ジャックマール・アンドレ美術館での
特別展が開催されたのでは?と
思っています。
美術には詳しくないので、
ここからは門外不出のコレクションを
ご鑑賞ください。
作品名と作者は、美術館のアプリと
WIKIPEDIAを参考にさせていただきました。
WIKIPEDIA 様様です
フランチェスコ・トライニの作品
1330~1370年
『プラトヴェッキオの修士
スウェーデンの聖ブリジットと聖ミカエル大天使
二人の天使と一緒に王位に座る聖母子』
1450年
特別展の会場は、常設展とは打って変わって、
見学者で賑わっていました。
20名位の特別展のガイドツアーにも
バッティングしてしまい、
迂回しながらの見学でした。
フランスのガイドさんは、熱心なので
話が長いですから・・
でも、夜にも関わらず、特別展の
ガイドツアーがあるなんて、
やはり文化の違いを感じますね。
皆さん、真剣に聞いて、絵を見ているし・・・
『クロス堆積』 1520年
フランチェスコ・ドゥルティーノ
『風景の中の数学と炎の中の都市』
vers 1530年
アミコ・アスペルティニ
美術の素人目からすると、
イタリアン・ルネッサンスの前半の作品は、
寓話的要素も強く、写実的ではないので
逆にそれが、いわば高尚な絵本みたいで
可愛く見えて、見ているのが楽しかったです。
『四人の伝道者のシンボル』 1575年
パオロ・カリアリ(ヴェロネーゼ)
『受胎告知』 1423~1424年
ロレンツォ・モナコ
『コリオラの物語』
ジョバンニ・ディ・セル・ジョバンニ・グイディ
ロ・シェッジェッガ
この絵が、すご~く横に長くて、
でも、物語性がある絵だったので
見ていて楽しかったですね。
左から3枚に分割したのがです。
『キリストの人生からの8つのシーン』
13世紀第3四半期
こういった、多分、聖書の話を絵にしたものも興味深かったです。
『サント・アガテ』 1664~1665年
カルロ・ドルチ
こちらは、何とも煌々しいですね
『秋の果物のアレゴリー』 1570~1575年
ジョルジョ・ヴァザーリ
『聖母と子』 1610~1612年
オラツィオ・ジェンテレスキ
『受胎告知』 1582~1588年
アンニバレ・カラッチ
『受胎告知』 1600~1605年
オラツィオ・ジェンテレスキ
先ほどとは違う階段を下りて一階へ。
ご夫妻の寝室。
エドゥアールとネリーの寝室は、
の部屋を挟んで別々にあります。
奥の肖像画が、お二人の出逢いの
きっかけとなったエドゥアールの肖像画。
最後は、最初に入ってきた絵画の間に戻って、
出口に向かいました。
外に出たら、さすがに暗くなっていました。
もう閉館時間を過ぎていましたが、
他の方もいたので急いで
ミュージアムショップを覗いて
ノートとメガネ拭きを購入しました。