「ニール•ヤングの新譜CDを買って来て、
夕方包丁を片手に台所に立って、
ごぼうとにんじんのきんぴらを作りながら一人で聴いていたら、
あたりの空気がしみじみ化して来て、胸が熱くなって来た。
ニール•ヤングってきんぴらを作りながら聴くとほんといいですね。
『ニール君、君も頑張れよな。僕もこうやってきんぴらを作っているからな。』
と深く思った。できあがったきんぴらを届けてあげたいとさえ思った。」
…そうなのか。
じゃあやってみよう。
隣のマンソンの下に新しく出来た八百屋さんで北海道産のごぼうとにんじんを買って来て
ニール•ヤングを聴きながら一心にササガキしりしりしていると、
『…なるほど、こう言うことか。』と思った。
胸は熱くはならなかったけど、
『ニール君、君も頑張れよな。僕もこうやってきんぴらを作っているからな。』
できあがったきんぴらを君に届けてあげたいとさえ思った。
…味は…普通でした。
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