妊娠25 週からの出産に対応している、この辺の市町村の中で最も高度な医療技術を持つ周産期センターがある総合病院に搬送されたわたし。



タンカのまま通されたのは、とても広い分娩室でした。(そこが分娩室というのはあとで知った)



個人病院だと、内診のときは下半身やドクターが見えないようにカーテンで仕切られていますが、ここはそれがなく、丸見え( ³ω³  )


今思えば、分娩台だったから、なんですね。




その、分娩台に上がるなり、服を全部脱ぐよう指示され、病院側が用意してくれたパジャマ?産衣?のようなものに着替えさせられます。


そして現れるお医者さま2名。

1人はわたしと同い年ぐらいかな?20代後半〜30代前半。
もう1人は壮年の、2人とも男性医師でした。




恥ずかしい、なんて考えるまもなく、お股パッカーーーーーン。


すぐに内診が始まります。






「あー……これは高位破水じゃないですね。完全破水」

「この辺、もう全くないですね。羊水、カラ」



わたしに見えないモニターで、医師が2人、不穏な会話を続けます。


めちゃくちゃ怖い。
どうなってるのか、
どうなるのか、
早く教えてほしい。




しばらくして、若い方の先生が残り、壮年の先生は退出していきます。

 

この若い先生が、わたしの担当医となるF先生。
そして壮年の先生が、産科部長の先生でした。







「先生、大丈夫なん?どーなるん?助けて」




耐えられず、わたしは先生に泣きつきます。




それから先生はモニターをこちらに向け、落ち着いた声で説明をしてくれました。








「破水ですね。完全破水。
 モニターのここ見てほしいんだけど……、赤ちゃんと子宮の間の空間がないでしょう?
 ここにはもう羊水がなくって。ここは少し残ってるかな。
 まぁ、ほとんど全部出ちゃってます」





27週で、完全破水。
羊水がほとんどない。
それって、




「それって、もう産まれるってこと?
 今産まれたらどうなってしまうん?」





「まだまだ週数が早いから、出来るだけお腹にいてもらいたいよね。
 でも、破水っていうのは赤ちゃんにとって凄く大きなストレスだから、陣痛を起こすきっかけになる。
 48時間以内に陣痛が来る可能性が、90%ぐらいかなぁ」




さーーーーーっと血の気が引いていくのがわかりました。

そんな話をしている間に素早く点滴のルートが取られ、リトドリンの点滴が始まります。




「でもねぇ、普通、破水してこれだけ羊水出たら、お腹が張ってくるんだけど。
 不思議なことに全く張ってないんだよね。
 子宮頸管の長さも3センチ以上あって、切迫早産の兆候も全くない」




「だから、今すぐどうにかなるっていうのは、ないと思います。
 赤ちゃんもすごく元気。27週なのに、1,300gもある。立派に育ってるね」





この辺で、少しずつ落ち着いてきました。





「それで、これからなんだけど。
 赤ちゃん今産まれてしまったら、肺がまだできてなくて息ができない。
 だから、肺の成熟を促すステロイド注射をします。
 今から1回、24時間後にもう1回。
 48時間経ってくれたら薬の効果が出るから、それまでは何とかして持たせよう。


 まぁ、持たせられるなら34週ぐらいまで持たせたいんだけどね、本当は。
 とりあえず、産まれるまでは絶対安静で入院です」





やっと、今の状態と、これからのことを教えてもらい、理解して、もちろんパニックではあるんだけど、それでもそれなりには落ち着きました。





このタイミングで、分娩室の外で待たされていた夫と部長先生がやってきます。

部長先生は外で夫に、先程F先生がわたしに説明してくれていたのと同じ内容を説明していたようでした。



この部長先生が、それはそれは優しくて。



「びっくりしたね。でも大丈夫!
 この病院に来られたのはラッキーだよ!
 もし今産まれたとしても、赤ちゃんは絶対助ける。
最高の小児科の先生とNICUの設備が揃ってるからね。

 でも、やっぱり赤ちゃんにとったら、たとえ羊水が少なくなっていても、お母さんのお腹の中が1番だから。
 お母さんは大変だと思うけど、これから一緒に、少しでも長くお腹の中に留められるように、頑張ろうね」







こうして、わたしの25日間にわたる入院生活が始まりました˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚