かき氷 | " 木の住まい " に出会って、杉の家

かき氷

060809shirokuma 『白くま』風


わがやには10年前にホームセンターで買ったかき氷器があるが、

棚にしまったまま、出番はあまりない。

出せばこどもたちも喜んで「ぼくが」「わたしが」と大騒ぎだが、

今じゃ冷凍庫をあければ、アイスクリームだって入ってるし、

かき氷だってカップに入った市販のものだったりするし、

こどもたちから言い出すことはあまりない。

せわしく暮らしてるなぁと思う。


幼少期の頃、夏といったらかき氷だった、。

家にあったかき氷器は、今みたいに四角い氷じゃだめで円柱の氷専用。

目の前でできあがる真っ白なかき氷の山と、どんどん薄くなっていく氷。

辺りは一面水田で網戸なんかなかった古い家で、

夜にはツマグロヨコバイがよく飛びこんでいた。


いつしか四角い氷もOK、網戸はあたりまえ、辺り一面住宅地になり

ツマグロヨコバイとは縁が切れた。現在だったら、そのたびに悲鳴だ。


高校時代。

学校の近くの小さなおまんじゅうやさんで、

メニューにはない「いちごミルク金時ソフトクリーム入り」を

特別に作ってもらった。今はもうお店を閉じていて寂しい。


短大時代は長崎市内の学校近くの商店街裏のかき氷やさん。

好きだったメニューは「ミルクセーキ」。

おばさんがボールに卵となにやら入れてそこにかき氷を入れて

泡たて器でがーっと混ぜ、グラスに入れてくれる。

それを細長いスプーンで食べる。溶けたって、冷たいミルクセーキ。

今思えば、「なにやら」は練乳だったのかな?


今のお気に入りはセイカ食品の「南国白くま」「元祖鹿児島南国白くま」 。

今では他社製品も含めていろいろな「しろくま」があるようだが、

これは、練乳かき氷にフルーツとあずきが入っている、オーソドックスなやつ。

(フィリピンのハロハロと、日本のこれと、どっちが古い文化なんだろう。)


先週、「『白くま』って何?」という友人のためにこれもどきを作っちゃおうと

(かき氷を溶かさずに運ぶのは無理な状況だったので)、

かき氷器を引っ張り出し、缶詰のあずき、缶詰のフルーツミックス、練乳を携えて

あとはコンビニで氷を買って...とたくらんだのだが、諸事情でボツってしまった。


材料もそろっているし、息子の理科の自由研究の氷があふれているし、

その夜、この夏初めて作ったかき氷が「白くま」風。

マヨネーズみたいな大きな練乳を買っちゃったことだし、

この夏は、ちょっとハマるかも。