建物の高さを図るカナ計り図
こんにちは、水谷です。
現在、新築工事の実施図面を作成中です。
特に私が力を入れている図面はカナ計り図です。
建物の高さのバランスを決めるのに、一番把握しやすい図面で、
「建物は高さで決まる」と言われるくらい建物の高さは重要なのです。
建物の高さのバランスがよければ、当然見た目の印象もよくなります。
軒までの高さが高すぎると、平面と立面の比率バランスが悪くなるため、間伸びした建物になります。
建物も少しこの「黄金比」を意識すると建物の印象はかわってきます。
ただ、高さは内部の天井高さも関係してきますので、必要な内部の高さを確保した上での高さになります。
バランスが悪い建物だなと外観上、おそらく室内の天井を無意識に高くしていることが原因だと思います。
ですので、外と内のいいころあいの高さを確認するために、かな計り図で確認するのです。
これは建築士が考えることなので、みなさんが考えることではありませんが、なんでもバランスが必要ということは覚えておいてください。
無意味に高くしたり、低くしたりすると、どこかの形で歪はくるということなのです。