風土に合った家
「よく、和風好きですか?」と聞かれることが多いのですが、いつも決まって、「和風好きというわけではなく、その土地に合った建物が好きです」と答えてます。
建物だけでいえば、北欧やフランス、イタリアの建物も結構好きで、その中でも観光名所にあるような建物ではなくて、その土地に昔から根づいた、「田舎の町並み」が好きです。
昔、建築の楽しさを教えてくれた建築家さんがイタリアの「トゥルッリ」といって、南イタリアのプッリャ州のアルベロベッロにあるキノコのような形のとんがり屋根の建造物群の写真を見せてくれたのですが、それを見て感動した記憶があります。
この町並み美しすぎませんか?
1つでいえばたぶんシンプルなイタリアの建物なのですが、これだけの数が連なればきもちいいいです。
上の写真は室内から屋根を見た写真ですが、一つの屋根に平らな石を何層にもつみかさねていて、かなり手が掛っています。
玄関や廊下がなく、ドアをあけるといきなり部屋に入る構造になっているんだって。
実際に泊まれるところもあるみたいで、死ぬまでには泊ってみたいです!
私の友人のほとんどが見るよりも食うことが好きなので、たぶん誘っても行ってくれないだろうな。
誰か一緒に行きませんか?
とんがり屋根がひしめき合う、まるでおとぎの国のような街。
やっぱり家は、神秘的なものよりもその土地の風土に合った創意工夫された棲家の方がいい。
シンプルな棲家が群れをなすことで、美となり町をつくる。
家から町へ
ホントの個性は周りと調和することが原点のような気がします。