記憶の中の家 | 楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

記憶の中の家

こんにちは、水谷です。

今日は日記です。
最近、NagaTubo.Cafeさんにロマンチストといわれたのですが、この日記でますます勘違いされるかもしれません。
$楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために-fukei
私の田舎は京都府の山奥にあって、土壁造の平屋で、室内は土間、石で造った暖炉が、離れには薪風呂があり、庭では鶏が元気よく歩き回っている、自然豊かなところなんです。

当時、そこにはおばあちゃんが1人で住んでいて、よく会いに行っていました。

川に魚を採りにいったり、畑の野菜やスイカをとったり、自然の中で無邪気に遊んでいたことを今でも覚えています。 

おばあちゃんが亡くなって、20年近くたつのですが、じつは、それ以来一度も行ってないんです。

というのも、もうおばあちゃんの家もなく、しかも幼少の頃のそんな田舎の自然風景が、今とまったく変わってしまっているのを見ると、自分の想い出が潰されてしまう気がするからです。

実家や田舎に帰った時にえらく町が発展していてさびしく感じたことないですか?

現在、仕事場は大阪の豊中市にあって、駅から少し距離があるのですが、いつも遠回りして散歩しながら、事務所へ向かっています。

ここ豊中は、昔の趣ある住まいと高層マンショが半々くらいの割合で混在していて、町並みが壊れつつあるような気がしています。

歩きながら、「ここにこんな家を建てたいな」、「ここに殺風景なマンションが建てば、この一角の風景は崩れてしまうな」・・・なんて想像します。

家は人が住むところだけではなく、その土地の風景を飾るものでもあると思うのです。

それぞれの町や村には歴史や文化があり、家もそのひとつ。

「一輪の花が群を成し、歴史ある町の趣となる」

そう思いませんか?

ここで一曲