●実写映画『ライオンキング』IMAX3Dで。
平面的な絵を重ねただけなので3Dの必要はあまり感じませんでした。
内容は悪くはないけど、まあこんなもんか…。
実写風CDで再現した労力には頭が下がりますが、それだけ。
なぜこうも気持ちが入らないのか考えてたんですが、顔の表情が乏しいのだと気づきました。
アニメ版の動物たちはかなり擬人化されてて、人間的な豊かな表情&仕草。それが愛らしいのですよ。
そういう誇張が実は大事。
そういう点でも舞台版は素晴らしいです。
動物の仮面を頭上に据えたり、操り人形を手にしたりしながら、演じる人の顔をちゃんと見せ、そちらの表情で惹きつけたJ・テイモアの演出がいかに的確だったか。
舞台版『ライオンキング』(ディズニー+劇団四季)は、演劇の一つの頂点だと思いますので、お勧めです。
独創性と芸術性と肉体表現。心をギュッと掴むいいナンバーもたくさんあります。
「おまえの中に生きている(ラフィキのほう)」見たさに、何度劇場に通ったことか。
●顔の表情が必須というわけではないです。
人形浄瑠璃や人形劇では、人形なのに、動きや仕草で情感がひしひしと伝わってくるのですから。
たいらじょうさんなんて、スポンジを指にはめるだけで生き生きと動かす。
それらは操者さんが巧みで、無機物に命を吹き込む腕を持ってるから。
今の「ライオンキング」は、ほんものの動物に見えないといけないというリアリティが、逆にブレーキになってしまった。
ライオンやハイエナや鳥に、あまり表情をつけたり、アニメ的な動きをさせてしまうと、嘘っぽくなっちゃう。
それは分かるのですが、でもなあ…というのが正直な感想でした。
●『ライオンキング』、感激したのが、ムファサの声が、アニメ版と同じジェームズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダーの声)
88歳!
アカデミー賞授賞式などでお元気そうな姿は見たりしますが、いつまでも現役でいらしてください。
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