映画『ブレードランナー2049』に酔いしれました | 檜木田正史のブログ(ツイッターより)

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ツイッターを2012年6月21日に始めました。
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●『ブレードランナー』は最も好きな映画の一本です。
痺れる映像と音のシャワー。
衝撃的な未来観(意外なことに、それまでの映画で描かれた未来都市は、漂白したようなピカピカツルツルが殆どで、
ゴチャゴチャ猥雑で酸性雨が降りしきるデストピアは『ブレードランナー』がほぼ初めて)、

そして、レプリカントが「記憶を欲しがる」「心を持つ」「人を好きになる」「他者の生命を尊重するようになる」という切なさ。
退廃的で甘美なラブテーマ。
ああもう、何度も映画館に行って酔いしれました。


●そして『ブレードランナー2049』。
人口過密ではなく、人がほとんどいない荒涼とした世界に変わってましたが、
内容は驚くほど『ブレードランナー』でした。
レプリカントが記憶を欲しがる切なさも、より純度を増し、より胸に刺さります。

監督のD・ヴィルヌーヴは、前作『メッセージ』でも感じましたが、ゆったりしたスケール感のある画面作りです。
映像詩人タルコフスキーを想起させる詩的な映像。

『ブレードランナー2049』はIMAX 3Dで観て正解でした。


●『ブレードランナー』と言えば、フィリップ・K・ディック。
「自分のアイデンティティが揺らぐ」というテーマが多い作家です。

当時、私が所属していた大学の8ミリ映画サークルでもディックが流行。
それは、(他サークルではあったのですが)佐藤東弥さんがお撮りになった8ミリ映画で、ディックの諸々の著作の題名がキーワードになってて、
そのインパクトがやたら強かったからでした。
うーむ、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、なんて含蓄のある良い題名なんでしょう!

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