●(※某書籍が出版中止になったことに関して)
準備していた本が出版できなくなったというのは辛いですよね。
著者にとっても。読者にとっても。
そしてたいていの場合、出版社や編集者にとっても。
●10年くらい前ですが、私も、とある社から刊行すべくずっと執筆していた小説の出版中止を、ある日当然、告げられたことがありました。
4巻に及ぶ長編で、2巻までの執筆が終わって(編集者OKも出て)発売日も決まっていた段階。
それが、その社の経営状態が悪化したとかで、出版事業から撤退することが急遽決まったとかで。
つまり、私の本が「売れないからやめよう」と判断されたからではありませんでした。
担当編集者からは平身低頭謝ってはもらったものの、社の方針で何の補償もない。
その編集者自身、お役御免で退社することに。
そこで残留する上司の方にかけあい、刊行してくれる他社を探していただくことまでは取りつけたものの、
その上司は私の作品に思い入れがあるわけではないため、おざなり。
うやむや、フェードアウト…。
私はですね、2巻までの執筆に半年以上費やしており、その続きの執筆のために次の1年間は他の仕事を断って丸々あけていたのですよ。
それがパー。
そういう損害もさることながら、
精魂込めて打ち込み、望みを託していた作品を発表することができなくなったことに対する喪失感は、かなりの精神的ダメージで、
死んだ子の年を泣きながら数える日々がなり長く続いたことを思い出します。
諦めたわけではありませんけどね。
いつか発表しようと心に決め、残り部分の執筆も続けてきました。
思い入れはたっぷりあります。
この作品を出せるようになろう。そのためには実績を作ろうと、それを糧にがんばってきた面もあります。
まだ実現はしていませんが、いつか必ず。
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