●(観劇前のツイート)
ミュージカル『貴婦人の訪問』プレビュー公演@北千住。
さて、どのくらい稽古が進んでるか見せてもらおうじゃないか(←上から目線w)
●(観劇直後のツイート)
プレビュー終わった。
まっ、今日の稽古はここまでにしておいてやろう。(←なに様w)
●『貴婦人の訪問』。
町の人たちが変わっていって主人公が追い込まれていくストーリー展開。
2人の気持ちが重なった…と思ったらスパンと行き違う絶妙さ。
突き差した千枚通しに全体重をかけ、じわじわ押しこんでくるような涼風真世の演技。
メリハリのある楽曲…いい要素たくさんでしたが、、、
結局が主役にばかり目が行っちゃいました。良くも悪くも。
ゆるキャラ・やまもん。
周囲が地に足つけた芝居をしようが、やまもんだけは、やまもん芝居。
一人だけ芝居のトーンが違って浮いてても気にしない。ゆるキャラだから。
大柄で、ちょこちょこ内股走り。対して上半身はオーバーアクション。
そのギャップが愛玩動物みたいで、たまらない。
ゆるキャラ・やまもん。
パントマイムのように、大きくて分かりやすい動作で表現。
「やっほー。ボク、気の小さい小市民なんだよー。だから、そういう芝居をするねー」。
苦悩時は本当に両手で頭をかかえる。
その表現パターン数が少なく単色なんだけど(通常営業w)、でもいいんだ、やまもんだから。
●本当はね、山祐が本領発揮するのはスーツアクト。
バットマンのように山祐もダークナイトのスーツを身にまとう。
トート閣下やクロロック伯爵やコロレード猊下……。
不敵な能面、悠然とした動き、ダークオーラ。
これが、ゆるキャラ・やまもんと同一人物だなんて!
●『貴婦人の訪問』で好きだったのは冒頭、オジサン5人がわちゃわちゃつるむところ。
幼なじみで共にこの町で育ち、それぞれ名士になり、今でも仲良くつるむオジサンたち。
演じるのが石川禅や今井清隆など東宝の大人組なので、素でも気のあう仲間なんでしょうね。
それが滲み出てるシーンでした。
ところがそこにクレア(涼風真世)が現れ(さながらキャットウーマン)、将棋の駒をバチーーン!と盤上に置く。どやっ。
その一手がジワ~ッと効いて、オジサン5人の関係が崩れていく。
苦悩する者もいるけど、あっさり切り替わる者もいて、実は一枚岩ではなかったということも分かってくる。
(クレジットでの買い物が切り替わったあかしという台本の妙)
田舎町で育ってそのまま居ついたオジサンズって、案外そんなものかも。そのリアリティ。
ならば東宝オジサンズも、腹の底では!??
・・・いやいや、これは役柄とは異なり、きっと楽屋でも、さけもとあきらのまかないを食べながら、わちゃわちゃしてるに違いない。
そのサマを想像するのが、また楽しい。
●(翌29日のツイート)
今日のプレビュー観た方のツイートによると、山ゆうに人間補正がされてて、脱ゆるキャラだったそうです。
いろんな演技パターンを試してるのか? それともダメ出しが出たのか?
まっ、レアなバージョンが観られたということで、得した気分でもあります。
これは俄然、観比べたいなー。クリエのチケット取れてないのですよ。
そして本音を書けば、人間補正されて良かったと思います。作品にとって。
ゆるキャラやまもんは面白かったけど、それは本来は意図ではない。
話が次第に重くなり、皆がクレアにしたことが明かされていくにつれ、ヒリヒリしてくる。
なのに、それを受けるのがゆるキャラ演技。
「まあしょうがないか。やまもんだからね(笑)」って、山祐をある程度知ってる人だから通じるわけで。
作品本意で考えると、やっぱり不本意。
そこがこういう「お馴染み」公演の難しいところですよね。
私は山祐ウォッチャーであるので、演技プランがうまくいってればいってるで、なければないで面白がれるし、
「やまゆうが普通の人間演じるとこうなるよね(失笑)」と誰かに話すことも楽しいのですが。
※物語内容に関して、8月2日にもツイートしてます
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