●品川にあった映画館が所蔵していた無声映画伴奏の楽譜を、早稲田大学演博が入手したとのことで、その研究発表会。
柳下美恵さんと加藤露弥さんによる実演奏もあって(拍手!)、実り多く、とても勉強になりました。
ワタクシ一応、早稲田の演劇専修。特に映画が専門で、日本映画史も学びました。
ただ、映画史に残る作品名や監督名、映画会社名を知ってはいるものの、書物上の知識でしかありません。
今は時々無声映画を観に行っているため、映画内容は多少は分かるようにはなりましたが、
どういう場所でどういう雰囲気でどう上映されたか、つまり当時の生きた空気感までは掴めない。
ちなみに、1930年代の蒲田撮影所を描いた映画『キネマの天地』を二十数年前に手伝い(師・野村芳太郞先生がプロデューサーだったため)、
当時、庶民にとって映画が最大の娯楽で、映画館は人が入りきれないくらい栄えていたことを知りました。
浅草六区の映画館群を再現したセットも見ました。
でも!
それも点景でしかなく、生きた全体像まではなかなか掴めません。
当時の空気感こそ、最も知りたいことなのですが。
しかし今日の研究発表で、楽団の形態や編成などを知ることができ、少しは近づくことができました。
とはいえ。
今日の最大の感想は「まだまだ私は知ってない」ということ。
大海が広がっているのに、私の知識は水たまり程度に過ぎない。
もっと勉強していかないといけません。
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