●昨夜観た映画『プラチナデータ』。
細かい部分も書きますので、知りたくない方は、読まないほうがいいです。ご注意ください。
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●つまらない映画でした。
だんだんジグソーパズルのピースが揃ってきて、確かに少しずつ絵柄が浮かびあがってくるんですが、
こういうミステリー映画って、ピースが一つはまるたびに、一つ一つ、カチッカチッって決めて欲しい。
つまり、適度に驚きがあったり、ケレンがあったりして、それなりに「見せて」欲しいということです。
なのに、すべて、そこをボヤッと流しちゃう演出なもんだから、
結局、ピースがはまったのかどうかも伝わってこず、
「えっ、えっ、今どうなったの?」「これって、どういうこと?」「で、結局、この話、なんだったの?」、ぼんやりとしか分かりません。
脚本と演出のミスですね。
●音楽もそうで、同じ曲調で盛り上がりの無い、メロディの無い曲を、シーンをまたいで、長く流す。
(作曲者は違うんですが、『龍馬伝』をイメージしていただければ、と)
いいんですよ。こうすると、雰囲気出るし、話が淀みなく流れていくんで。
『龍馬伝』なんかでは、それが効果的だったと思います。
でも、『プラチナデータ』は、カチッカチッと決めなければいけないところも、淀みなく流れる。音楽のせいで。
立ち止まらず、流れてしまう。
つまり、「淀みなく」が、逆効果。
ひっかからない。
●『るろうに剣心』の時も書いたのですが、大沢監督は、引きの画(え)が少ないので、大きな状況や位置関係が分かりにくい。
つまり、テレビサイズの画。
映画全体も、それなりに特撮やアクションはありながらも、話がちっこく感じちゃいます。
『龍馬伝』や『るろうに』はまだよかったのですが(←両方、好きです)、大作枠のミステリー映画は、そのやり方ではいけないと思います。