●今日は専門学校のノベルス学科で作品制作の授業でした。
10枚くらいの絵(イラスト学科の学生の作)を繋げて小説を書くという内容で。
ただし、これらイラストは、もともとはバラバラのもので、タッチも全部違う。
うまくこじつけ、繋ぎ合わせ、一つのストーリーに落としこめるかどうか。
この「こじつけ」なるもの。発想力を鍛えるのに役立ちます。
たとえば、単語カードにバラバラのお題を書いて、適当に選んで、三題噺のようにしたりとか。
繋がりそうにみえないものを、どうやって無理くり繋げるか。
そうやって頭を悩ませ出たアイデアは、突飛で、だからこそ面白いことがあります。
通常に「さあ、学園ラブコメを考えてみよう」とか「異世界ファンタジーを考えてみよう」じゃ、その人の、通常の思考回路の、想定内のものしか出てこない。
それより無茶振りし、追い込むと、苦しまぎれに、その人の「枠」外のアイデアが出てくることがあるんです。
そういう訓練。
●先ほどツイートした「自分の枠外の発想をする」という件の続きです。
学生に、どんな本を読んだか訊いても、自分が興味ある本だけ…って、それが当たり前でしょうが、
それを続けてても、自分の引き出しは、たいして増えていかない。
何かのインタビューで、冲方丁さんが確かこんなことをおっしゃってました。
何番と何番と何番というふうに適当に数字を決めておいて本屋に行く。そしてその*番目の棚の*段目の*冊目…を買って帰る。
こうすれば、思ってもみない(通常では読もうと思わない)本を読め、知識が広がると。
私は昔、劇映画やテレビドキュメンタリーのリサーチャーもやってまして。
まあ、カッパ伝説やら紙芝居やらを調べるのはお手のものでしたが(笑)、当然ながら、自分の興味外を調べるほうが多く、大変な思いをしました。
でも、おかげで、今では役立ってます。