すごい市村正親の、すごい天敵 | 檜木田正史のブログ(ツイッターより)

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ツイッターを2012年6月21日に始めました。
@hinokida_m

仕事のこと、新作のこと、講師をしている専門学校のこと、趣味のミュージカル・講談・マーダーミステリーのことなどのツイートを、ここに格納していきます(多少、加筆修正)

■市村正親さんの演技力はすごいです。


エンジニアでもテビエでも、広い舞台に一人いて、単に歌ってるだけなのに、


手の動きひとつ、息づかいひとつで、劇場の空気を支配します。

これぞスターのオーラ、でしょうね。



劇団四季『エレファントマン』、広島公演を見たことがあります。


もう30年以上も前ですが。引きこまれました。

NHK大河ドラマ『獅子の時代』ダメ弟、おっぺけぺーも。

ロボックルみたいな容貌だったという記憶(ファンの人お許しを。悪口じゃないです)。



■そんなオーラ発散の市村さんですが、一度だけ「食われた」のを見たことがあります。


相手は『スイニートッド』の大竹しのぶさん!

さすがの市村さんも、ぶが悪かった。


常に私の視線は、大竹しのぶに引き寄せられてた。


大竹しのぶは発散ではなく、吸い寄せるタイプ。重力が半端じゃない。


私は昔むかし、野村芳太郎という映画監督のもとで、映画の勉強をさせていただいてました。


その時、大竹しのぶさんとも仕事したことがあります。

大竹さんは、その何年か前に、野村監督の『事件』という大傑作映画で、高い評価を受けた女優さん。野村組の常連でした。

その時、松竹の撮影所のスタッフさんからよく聞いた話が、「大竹しのぶは、相手を食っちゃう」。


ほんものの天才女優です。ものすごい集中力で、NG無しという伝説もあります。

だけど、あまりにも凄まじすぎて、共演俳優は巻きこまれ、自分のペースを崩してボロボロになっちゃう。


協調型ではないんですね。



これも野村組常連だった岩下志麻さんは逆だったそうです(伝聞)。

ご自分が主役なので、もちろん映画全体では柱になるけど、引くところは引く。


「この場面は、**さんの見せ場だな」という時は、ご自分は下がって、その人に花を持たせる。



市村正親さんは、(仕事はご一緒したことないけど)おそらく、この協調型。

他共演者を活かし、全体も活かし、ご自分もはえる。


そして、客席の空気も読みとってる。


それでいてオーラがあるんだから、まさにスター。


■そんな市村正親さんと大竹しのぶさんが、ガチ対決した『スイニートッド』。


おお、まさに、今話題の「ほこたて」ではありませんか!

その勝敗はいかに!?・・・って、さっき言っちゃいましたか。