世界で活躍する選手の輩出という言葉 | 次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

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稲若健志オフィシャルブログ

今日はわざわざ名古屋からカズ君が来てくれました。









指導者のテーマについて話をしたんですが、

100人の指導者

100チームのサッカースクールの代表

にどんなクラブを目指していますか

どんな選手を輩出したいですか

と聞けば









世界で活躍する選手を輩出することを目標にしています。









ほとんどの指導者がこういうと思うんです。

その中で例えばエリートクラスとか、スペインクラスとか、色々な物があって。










それはそれでいいと思うんですが

海外で実際に活躍する選手を育てる明確な答えを話せる指導者がどのくらいいるのかなと。










僕はそもそもサッカーの指導どうこうがどんなに良くても、その国の文化を知り理解出来なければ限りなく難しいと自分の目で見てきた一つの答えを持っています。











今リーガで久保選手が活躍してるのは

どうしてもバルセロナでの5年間に目を瞑ることは出来ない。それと同時にそれが一つのヒントになるとは思っています。









日本にいて海外で活躍する選手を育てるというのは、

まずJリーガーになること。

そこから移籍して海外に出ること。

日本で結果を出して海外に。これが今までの当たり前でした。








ただ最近はJリーグを経由しないで直接海外に出る選手が増えてきた。

更にはその下の年代が早い段階で海を渡ることが出来るようになってきた。











指導者は中々海外に出ることが出来ない状況で

海外で活躍する選手を育てるというのは簡単じゃない。









理由としては他国のサッカーは理解していても

他国の文化を理解していないからです。











何故サッカー大国から素晴らしい選手が生まれるのか。










これは間違いなく指導者が素晴らしい、指導が素晴らしいが30%だとして残りの70パーセントは国の競争ピラミッドシステムにあると思います。










例えば街クラブでサッカーを始めた少年が1年後にスカウトされて違うチームに移籍する。

その1年後に更に違うチームに移籍する。









才能があって結果を出せば

誰かが自分を次のステージに連れていってくれるシステム。結果、自分の能力が適材適所の場所で成長にあった場所にいることができ、どんどん伸びていく。










これが日本に置き換えるとどうなるか。










ますばいい選手を指導者が出さない。

スカウトされて他チームに移籍することでチーム間に問題が生まれてしまう。

選手を取った取られたのライバル関係。









3年間はチームを移籍出来ないシステム。

と同時に自分がそのチームで1番になったとしてもそのチームのためにプレーすることを1番に考えなければいけない。結果そこにいることが正しいかわからない。







そういう大人の問題に子供が巻き込まれて成長できる場所で成長できない可能性が生まれる。









サッカー強豪国で10代の選手があれだけ生まれるのは指導者がいいとか悪いではなく

成長が止まらない移籍システムが確立されてるからだと思います。










多分日本のほとんどの指導者は

"うちから選手を輩出する"










こう考えてると思いますが、

個の思考で国のシステムに勝てるはずがありません。









日本が世界に勝つためには

国のシステムを変えることです。










10年以上前から言っていますが、

指導が上手いはどの国でもいます。

日本も然りです。











ただシステムは成長の適材適所になっていない。











日本にいれば見えてくるものが一つで指導者に目が行きがちですが、

世界に出ると何故彼らが強いのか

何故10代であれだけいい選手が生まれるのか











正解はわからないですが、

歴史は1つの答えを示してるのは間違いないと思います。










みなさんはどう思いますか。