僕は20代の時に、アルゼンチンサッカー最強とずっと思ってしました。
今もアルゼンチンサッカーは最強と思っていますが、考え方に膨らみが出てアルゼンチン人の考え方があってサッカーがある。
更に世界中色々なものを見てきたおかげでよりアルゼンチンの良さを言葉で表現出来る様になりました。
練習はむちゃくちゃ大切だけど、試合で結果を出す方がその数千倍大事。
練習で60%しかやらないやつが試合では別人の250%。
じゃあ練習からしっかりやれよ!
なんですがそこが日本人には理解不能。
彼らは遊びの中で育っているので真剣ということに少しずれがあります。
僕らは一生懸命やりなさい!!
と言われれば前を向いて一生懸命やります。
ただそこに"本番" "本番じゃない"は一切関係ありません。とにかく一生懸命やる。
ただアルゼンチン人はその感覚がないんです。
①試合の日に起きて
②試合の会場に到着
③試合が始まる前。
④そして入場
この4段階の変身がフリーザが毎回変身するくらい変わる。
気合いの入れ方、集中力の置き所、そしてパワーを発揮する術。
僕ら日本人とは桁違いに差があります。
練習試合と公式戦。
そんなに変わらないと思うじゃないですか?
全然違います。
紅白戦、練習試合で点数を決めないやつが公式戦ではバンバン決めるんです。
練習で決められない奴は試合で決められない。
僕らはそうやって育ってますよね?
僕もこれは正しいと思っていますが、それが全てではありません。
僕が2トップを組んでいたルイスバルサメ。
僕が22歳の時に30歳でベテランFW。
全然上手くない。
ただゴールをとにかく決める。
バルサメは練習から一生懸命やってましたが、ゴールは練習の時は全く。
ただ試合の時に何が変わるかって、まず身体の当て方が死ぬほど上手く、まず相手のデフェンスに身体をぶつけてボールを背負う技術が群を抜いてました。
取られないんです。
バルサメに出せばまず失わない。
更に嗅覚が全然違う。
なぜかいるんです。そこになぜお前が!!
日本でボールキープが極端に上手い選手はいるんですが、ボールキープをするためにまず自分からデフェンスに当たりスペースを消す。
テベスもまさにそのタイプ。
ユナイテッド時代のテベスとルーニー。
キープの仕方が全く異なるんです。
ただアルゼンチン人が輸出され他国でも活躍出来るのはやっぱり環境かなと。
日本でjugador de partidoは成立しない。
試合の選手は成立しないんです。
それは選手の中で成立しないのではなく、指導者の中で成立しない。
練習で出来なければ使わない。
正しいけどそれが間違いなく全てではない。
日本の子供達が国際大会に出ると練習の半分の力も出せないのがほとんど。
のまれるし、自分の力を信じ抜く力が練習レベルの土台にあるんです。
練習では出来るのに...
まあ僕が言えるアドバイスは一つだけ。
自分の目で見た方がいい。
サッカー選手になるために、
サッカー選手を引退した後自分の人生に答えを導くためにアルゼンチンという国は不可欠。
サッカー選手として生きるために、
そしてサッカー選手が終わった後の人生を生きるために。