なぜ日本からはマラドーナが生まれないのか。 | 次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

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稲若健志オフィシャルブログ

今日はこの前うちの合宿に来てもらった元アルゼンチン女子フル代表、ユース代表ホルヘ川上監督と来年度のことで打ち合わせ。






アルゼンチン代表に12年関わった方なので、言葉が重くて、誰のどんな言葉よりも心に響きました。






とにかく凄まじかった。






日本の幼稚園生は子供じゃない。大人が体を小さくしただけだ。日本の子供達は先生が言わなくても帽子の色で整列するし、人を注意する。







更に大人があまりにも物事を教えすぎて失敗する経験をすることがない。








後は子供がなんで忙しいの?アルゼンチンの子供がスケジュールを管理する?






時間を決めて遊ぶ?そんなわけないよ。アルゼンチンの子供は学校から帰ってきたらすぐに公園にボールを持っていく。






そこにみんな集まるんだよ。日本はピアノやプール、公文にそろばん。






もうやることがありすぎて大人だよ。







それに先輩、後輩の制度。これは絶対に良くない。会社はいいよ、でもスポーツに先輩も後輩もない。






マラドーナは15歳でプロになって何試合も出てるんだよ。後輩が先輩を超えられないじゃないか。だったらマラドーナは生まれてないんだよ。






日本のサッカーが世界に勝てない理由はここにある。メンタルが弱すぎる。技術でサッカーで勝てないんじゃない。






頭の中のメンタルで勝てないんだよ。





なんで南米の選手があんなにヨーロッパで活躍する?





例えばドイツ人が南米で活躍できる?無理だよ。メンタルが弱い。





今はアフリカもヨーロッパで活躍してる。でもメンタルはそこまで強くない。でも身体能力が高くそこにメンタルが追い付こうとしてる。






日本人は気づかなければならない。






日本人は何もわかってないんだよ。日本の良い指導者と言われる人は日本人にしか教わってない。






どんなにいい言葉を発しても日本人は日本人の指導しかできない。






でも住めば違う。若い時に南米に住めば全然違う。サッカーを知り指導が変わる。メンタルが強くなる。







例えば日本人はコーヒーの蓋がなかったら、蓋を探すでしょ?でも南米は蓋を作るか、なくてもいいか、蓋になるものを持ってくるか。





もうとにかく違うんだよ。日本人がいくらどんなに頑張ってもこの国にいる限りメンタルが強くなることはない。





世界で戦えないんだよ。もちろんサッカーの技術は向上した。だけど世界一を決める戦いは結局は頭の中が勝負を決める。






もうあまりにも言ってる言葉が凄すぎて。







途中でこれは自分一人で聞くものではない。






どんな講演よりも遥かに的を得ているし、大事なことを言ってるから、みんなに聞いてもらいたい。





やっぱり代表監督12年の経験って凄いなと。





その30分後に1月9日にみんなの前で話をしてもらおうと場所だけ抑えました。





それほどまでに大事な話で、どうやったら世界で日本人が戦えるのか。日本の何が間違っているのか。






来年度の1年だけは元アルゼンチン代表監督が直接指導し子供達に国を知ってもらい、サッカーを通して生き方を教えたいと思ってこの人に頼んで間違いはないと確信しました。






一年この人に教わったら子供はどこまで伸びるのか。








どこまでサッカーというスポーツを理解するのか。







同じ言葉でも日本人が言うのとアルゼンチン代表監督が言うのでは、子供に与える影響が天と地ほど違う。







今日はあまりの言葉の凄さに衝撃しかありませんでした。