指導力の限界。 | 次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

稲若健志オフィシャルブログ

クラブワールドカップが終わりバルセロナが予想通り優勝を飾りました。









バルセロナは半分が南米の選手で構成され、リーベルを圧倒。メッシ、スアレス、ネイマール、アウベス、マスチェラーノ。









”サッカー選手は南米で育ち、ヨーロッパで活躍する。”








これが世界の常識になってきました。









2日前にホルヘ川上の指導を見た時に、










”どんなに指導を勉強してもこのレベルには届かないんじゃないか”










そう思ってしまいました。










理由は日本という環境で育ち、日本人にサッカーを教わってきた人間と、アルゼンチンていう世界トップクラスの選手育成国で、小さい頃からプロの指導者にプロになるために育てられてきた人間と。











あまりにも差があるんじゃないか。










日本という国はサッカーに異質な国なんです。大きいサッカースクールがマニュアルで子供達にサッカーを教えても子供が集まる。









子供達は各個性の中に生きているにも関わらず成り立ってしまう。








理由は100人いたら100人がプロを目指す国じゃないからなのが一つ。











二つ目に親が練習を見ていないため、あそこなら大丈夫だろうというサッカーを知らない親同士のコミュニティに安心してしまうのが一つ。










要は親に目がないんです。そこはアルゼンチンとは180.度違う。










アルゼンチンは親に目があるから、サッカーを教えないところに子供は預けない。










でも日本は指導の見極めを出来る人が極端に少ない。








でも子供達は分かってるんです。









子供達は色々な指導者と出会い、この指導者は間違っている。この指導者はおかしい。









子供達の目は段々と肥えてきました。










走らす指導者。怒鳴る指導者。もうそういう時代ではない。









僕はこの4年間レアルの選手発掘事業に携わり何万人という子供達を見てきました。









最初のファーストタッチ、一人の子供を5分も見れば力がわかるし、改善点がわかる目は充分にあると自負しています。










でも勉強すればすれほど、ホルヘ川上のような指導者を見ると差を感じてしまう。











これは勉強してどうこうなるレベルではなく、生まれた環境の違いによる指導の違いなんだと。








だからこそ子供達にはそういう指導者の指導を受けてもらいたいし、出来ることをやってあげたいといつも思います。









子供達は楽しくサッカーを学ぶと同時に、強豪国のサッカーというスポーツを学ばなければならない。








じゃないと世界との差は埋まらない。










今回1月、2月、3月にヨーロッパや南米に短期で行く子供達。








今回初めて小学1年生が一人でヨーロッパに短期で行くんですが、そういう面では時代は変わったなと。









ただやはり日本人が日本の中で映像や本で勉強し、子供達に伝えても限界。










世界のサッカーを現地で見続けて勉強し続けても、ホルヘのような指導者と出会うとなす術なし。









育ってきた環境が違いすぎる。










だったらどうしたらいいんだろうか。











世界中のサッカーの指導者を見てきたからこそわかることです。










この二日間はそんなことばかり考える二日間となりました。










今まで出会ったどの指導者よりも、それほどインパクトのある指導でした。