小さなシンデレラストーリー。 | 次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

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稲若健志オフィシャルブログ

どうも、アルゼンチンの直樹です。


アルゼンチンは段々と涼しくなってきており、朝は非常に寒いくらいです。


さてチャンピオンズリーグ決勝、そしてワールドカップ開幕前盛り上がりの影に隠れていましたが、アルゼンチン後期リーグも終了し、リーベルの優勝で幕を閉じました。



その後に行われた前期優勝のサンロレンソとの試合もリーベルが1-0で制し年間王者に輝きました。
(ちなみにリーベルではシメオネの息子がプレーしています)



僕が応援しているラヌースはリベルタドーレス(結局、ベスト8敗退)との両立に苦しみ中位でリーグ戦を終えています。



今回はそのラヌースで目にした小さな「シンデレラストーリー」を紹介したいと思います。



僕は3月から正式な許可を得てラヌースの練習を見学しています。



3月初め、トップチームの練習が休みだった為に、たまたま5軍の練習を観ていた時に一人の選手が目に留まりました




小柄ながら左利きで判断力に優れていて日本人好みの選手です。




「いい選手だなー」と思って見ていましたが、その時は5軍の中でもBチームでプレーをしていました。



しばらく経って4月の半ば頃、いつものようにトップチームとレセルバ(2軍)の練習を見学していると何人かユースから練習参加している選手がいました。



と、良く見るとそこには5軍のBチームにいた彼の姿もあります。



どうやら、その週末に行われるレセルバの試合に登録する選手を選考していたようで、トップチームの選手は軽く流しながら練習している中、ユースの選手達はチャンスを逃してなるものかと必死にプレーしていました。



それもそのはず、ここでアピール出来れば来季はトップチームに昇格出来るかもしれないチャンスなのです。



練習が終わるとユースの選手達はレセルバの監督に呼ばれて10分くらい話をしていました。

 

翌日のメンバーを発表していたのでしょう。


翌日、試合に行くと5軍にいた彼は見事にチャンスを勝ち取りベンチスタートながらメンバー入りしていました。



試合は1点のリードを許したまま後半も半分が経過、ここで遂に彼に出場のチャンスが訪れ、その5分後に彼の左足から同点ゴールが生まれます。FWが落としたボールを左足一閃。


試合はそのまま終了しましたが、彼は強烈なインパクトを残してレセルバでのデビュー戦を終えました。



翌日から彼がレセルバの練習に参加しているのは言うまでもありません。


彼は今、5軍の試合では10番を背負ってレギュラーとしてプレーしています。



レセルバの試合では必ずベンチ入りして途中出場ながら活躍の場を増やしています。



3月の時には5軍のBチーム。


5月にはレセルバ戦でデビューゴールを決める活躍。


わずか2ヶ月の間で彼になにがあったかはわかりません。しかし目の前にあるチャンスを活かして這い上がってきたことは間違いないでしょう。


5軍のBチーム。


その現状に文句を言っていたら今の彼はなかったのではないでしょうか?


恐らく、アルゼンチンではチャンスというのは日本よりも多く転がっているのかもしれません。



チャンスは誰にでも訪れている。



こういう話はアルゼンチンでは非常によくあることですが、こういうチャンスを自分の所に引き寄せる選手には2つ条件があると思っています。



一つは周りは関係なく、個人で努力出来る選手。人というのは周りと比較したり、群れたり、人のせいにしたりするものですが、今自分の人生に起きていることは、間違いなく自分が招いた結果です。



見え方、言い方色々言えますが、結果論として自分の人生に他人はいません。



2つ目は、自分の現状を受け止められる選手。今自分がいる状況を周りに大きく言ったり、嘘をついたりする選手にチャンスは訪れません。



今の自分の現状を受け入れ、ひたすら努力できることがチャンスを引き寄せる一番重要なことだと思います。



頑張るのは当たり前。練習するのは当たり前。そこを人の何倍も出来るかどうか、それが出来なければ夢は叶わないでしょう。



少し話は、ずれましたがそのチャンスをモノに出来るか出来ないかは個人の問題でしょうが、やはり実力があってチャンスをモノに出来れば可能性は広がって行くんだなというのを目の前で見ることが出来ました。


彼の名はフリアン・バルトラ。18才。


まだまだ、ラヌースのレセルバでの話ですから道のりは長いですが、もしかしたら数年後にはヨーロッパでその名前を聞くことになるかもしれません。












またレポートします。



それでは皆さん、HASTA LUEGO!