ミャンマーの総選挙で、アウンサンスーチー氏が党首を務める最大野党NLD勝利宣言をした。
スーチー氏が唱える民主化に国民が期待した結果であり、軍が支配した体制からの歴史的転機となる。
USDPとNLDが対決する構図となったが、NLDは「7割超の議席を獲得した」と述べ、与党は敗北を認めた。
国会の議席のうち、NLDが改選議席の3分の2以上を占めて全体の過半数を獲得するかが焦点となる。
来年3月に新政権が発足する。
ところが、現憲法には「外国人の家族がいる人物は正副大統領になれない」という条項があるため、英国籍の息子2人を持つスーチー氏は大統領にはなれない。
民意はスーチー氏がトップに就くことを望んでいる。
憲法改正も課題になるのではないか。
5年前親軍政党が圧勝した。
その前の1990年選挙ではNLDが8割の議席を得たが、軍が選挙結果を無視して政権に居座った。
今回の選挙では、軍と少数民族武装勢力との紛争が続く地域で投票が中止になったり、NLDの候補者が襲われて負傷したりするなど一部で混乱があったが、おおむね自由で公正な形で行われた。
2011年に軍事政権から民政に移管して以来、報道の自由や経済開放など一定の改革が行われた。しかし軍が実権を握る構造は変わらず、独裁体制を敷いた軍に対する国民の不信は根強い。
新政権が成立すれば、軍との関係が最大の懸案となる。
スーチー氏は軍とも協調していく姿勢を示している。軍も国内の安定維持に協力していくことが肝要だ。
民主化を訴えてきたスーチー氏は欧米諸国と良好な関係にある。スーチー氏が率いる政権が誕生すれば、国際社会との関係改善も望めるだろう。







