バックで右脚に体重移動? | ゴルフ直線打法

バックで右脚に体重移動?

マイク小西氏の著書では、初めからアドレスで右脚に体重が多くかかり、更にバックで体重は自然に右脚に移ってくると書かれています(「続日本のプロでは直せない」117頁)。

ゴルフの話には、しばしば、「バックで右に体重移動、ダウンで左に体重移動」という表現が登場します。これでスイングの動きが分かるような気がするのですが、実はこの言葉の意味する動きの内容は明瞭ではありません。

小西氏の著書では、体の動きの作り方を細かく説明していますから、この場合の体重移動の意味は明瞭です。

一般にゴルフのスイングで問題になる体重の意識は、地球に働き掛ける体の動きが脚に生み出す意識と考えることが出来ます。このように体重を捉えると、体重移動の基本的な問題は、実は体のどのような動きで地球に働き掛ければよいのかの問題であることが分かります。

クラブを振る動きは、体の各部の捻れが生み出します。この捻れを可能にするのは、地球に足を固定する動きです。この見方によれば、地球の反作用がスイングに望ましい体の動きを可能にする、ということになります。

このように考えると、地球に最も強力に働き掛ける体の動きでクラブを振るのがよいことが分かります。結局、両足を地面に強く押しつける動きを生み出すように体を捻ってクラブを振ればよい、ということになります。

この場合、バックのスタートでは体の上部が右に振り出されるので、これに腰が引かれないように左脚で踏ん張ることになります。バックのスタートで体重が右に動く打法では体と地球の結びつきは十分には利用できないことになります。マスターズの始祖ボビー・ジョーンズもバックは左足から始まると言っています。

「核心打法」では、背骨の捻りの動きを脚腰の踏ん張りで支えてバックを実行しています。この場合、右に引き込まれようとする左脚を踏ん張って右への動きを止め、これで地球に強く働き掛ける強力なスイングの動きが得られているのです。

一般的に考えられる、バックで体を右に動かし、ダウンでこれを左に揺り戻す動きは、役に立たない体重移動と言えます。