腰の回転と言うだけでは動きは決まらない | ゴルフ直線打法

腰の回転と言うだけでは動きは決まらない

「実例でグリップの問題を見る(09-04-23)」では、腰の回転の動きで打つ石川プロがマスターズに臨む際にコーチとして働いたと言われるマイク小西氏について、そのスイングも腰の回転を原動力としていることを取り上げました。

ところがこの二人の腰の回転は全く異質なものなのです。石川プロの元来のスイングでは、腰全体を大きく左に向けて回し切るように振ります。これに対して小西氏のスイングは、腰の移動を避けてその場で回転する動きを利用しています。

この違いはインパクト時点での左膝の動きに明瞭に現れます。石川プロの場合は左膝が外側に張り出し、小西氏の場合は左膝が内側に引かれています。その結果として小西氏の場合はインパクトに向けてクラブが急角度に引き下ろされ、これによるボールの回転で打球は高く舞い上がる傾向を示す筈です。

こうなると、小西氏の意見を聞いた結果、石川プロのイメージに混乱が生まれたことが考えられます。スイングの動きはパッティングの動きにも現れますから、パットの乱れもそのためであったかもしれません。

もちろんこれは私の推測に過ぎませんが、実際にマスターズでの石川プロのスイングには安定性が欠けていたように見えます。「腰の回転」というのは、このような混乱を生みやすい曖昧な表現なのです。