呼吸法の複雑さ | ゴルフ直線打法

呼吸法の複雑さ

これまでいろいろ呼吸法について議論して来ましたが、大事な話が欠落していました。それは何のために呼吸をするのかということです。

激しい運動をしてみれば分かりますが、これで息がハーハーします。素人(しろうと)の考えでも、これは運動の実行に必要な血液中の酸素が足りなくなるためだと分かります。

この場合、必要な酸素の補給のために呼吸をしているわけですが、何かの準備に緊張するだけでもこれが起こります。「ハーと息を吐くのもしっかり吸うための準備」なのです。このことから意識的に呼吸を調整する時の要領が分かります。

大きく息を吸う動作を実現するには、胸を広げる動きが必要になります。例えば「両方の乳を結ぶ線(中丹田とも呼ばれる部分)を引き上げる」というような意識で息を吸い込むと胸が広げられ、大きな吸い込みの動きが実現します。

緊張で思わず息がハアハアとなる時は、腹をゆるめるだけで吐き出した分を吸い戻します。これでは、静かに眠っている時の呼吸には十分でも運動の実行には不十分で、積極的に胸を広げるような動きが必要になります。

「ゴルフの呼吸法」などと簡単に言ってみても、実際はこんなに複雑なものです。面倒なことです。しかしこれを知っていると、ぎりぎりの場面で「違いが分かる男」という古いコマーシャルのような効果が現れることになります。通常の生活でも役に立つ場面が有るかも知れません。「智は力なり」です。

さて、これで分かったような気になっても、まだ見落としていることがあります。これについては次回に書きます。