経験者が語る体の動きの理解の必要性 | ゴルフ直線打法

経験者が語る体の動きの理解の必要性

手許に、マイク小西著「日本のプロでは直せない」(日本文華社1990年)、「続日本のプロでは直せない」(同1991年)があります。現在アメリカ在住の小西氏は、二十代に外資系商社マンとして世界中を飛び回りながらゴルフに熱中しハンディキャップ1にまで到達したとのことです。

その間にゴルフの理論を求めて苦闘し本を読み進める中に、結局人体構造学と力学の必要性に着目してその成果を纏めたのがこれらの著書であるとのことです。確かにこれらの本の説明は動きの形とその作り方を詳しくしめしています。この点は従来の経験だけに頼る理論家の説明よりも遙かに優れています。

しかしその動きを写真で見ると、どこか腑に落ちないところがあります。それは「続日本のプロでは直せない」の表紙を飾る小西氏の姿にも見られる、ドライバーでのインパクトの動きで右膝が引き込まれて右踵が浮き上がる動きです。

これを見ると、小西氏の理論が「人体構造学と力学」に基礎を置きながら一つ大きな問題点を含んでいるように思われます。それは、体の動きと地球の動きの間の相互作用が明確に示されていないということです。これを考慮すれば、右脚ももっとしっかり地球を押す体勢に入る筈です。

普通のゴルファーである私が、ハンディキャップ1の達人の理論に異議を唱えるのは不遜の限りですが、世界で戦って来た青木功プロも、インパクトで右踵を上げずに両足で対地を踏みしめる「ベタ足」の重要性を指摘しています(「賢者のゴルフ」カッパブックス)。

このブログでの議論は、脚腰背骨の働きで地球に食いつく動きを最重要なものとして展開されて来ています。人体が置かれた「環境」を考慮に入れることが、スイングの理論には必須と見るのです。