ゴルフをあれこれ考える4 | ゴルフ直線打法

ゴルフをあれこれ考える4

新しい動きのモデルを提案する場合には、キネシオロジー(Kinesiology:身体運動学)などの体の動きの仕組みについての知識が必要です。われわれ素人が考える時には、動きに関係する主な骨格を考え、これらの間の複雑な繋がりを単純化して想定し、動きのモデルを作り出します。

この場合、実用のことを考えれば、仕組みの説明のつじつまがよく合っていて、しかも簡単明瞭な方がモデルの納度は上がります。このようにして何とか全体の動きのモデルを作り上げ、最後にその実用性を実験的にチェックします。その結果がモデルによる予測とよく一致すれば、納度は一段と上がり、一致しなければ下がります。

こうしてモデルの構造的合理性と予測効率の向上を進めれば、納度がそれぞれのモデルの主観的な評価でであっても、遂には出来上がったモデルの有効性が誰にも納得できるようになります。こうして、前人未踏の世界にも一歩を進めることが可能になります。

機械的に明確な表現を要求する確率や尤度の考えとは異なり、もっぱら主観的な構想の展開を目指すのが納度の使用目的です。アインシュタインのような優れた業績を残した科学者も、構想を展開する時の心理的素材は、視覚的あるいは筋肉的なものであると述べています。このように見ると、納度の組織的有効利用の話は、科学的思考の展開方法そのものの議論であることが分かります。

ゴルフはこのような思考法の展開に有効な、優れた研究素材を提供してくれたのです。