良いスイング=無駄な動きの排除 | ゴルフ直線打法

良いスイング=無駄な動きの排除

脚腰の動きと肩の動きとの繋がりに注目することで、改訂実用版「核心打法」(08-04-14)が登場しました。ここまで来ると体の動きの構造が単純化され、スイングの動きの見方も変わります。これで見えて来たのは、脚の動きの生み出すエネルギーを効果的にインパクト時の目的方向へのヘッドの動きに転換するのが、腰と背骨の動きの役割であることです。

この見方からは、体重移動や腰の回転の動きでクラブを振るという考えは誤りで、体の重心の動きを最小限に止めて、脚の動きの効果を腕の動きに変換する必要があることが分かります。要するに、外から見える体の動きは最小限に抑えてクラブを振ることが大切なわけです。

ここで、肩と腕の「魔法の動き」を忠実に実行するスイングを使って、初めて真っ当なショットを経験した時の体の動きの感覚を思い出します。コースでの実戦ラウンドで、ドライバーもウッドも真っ直ぐ高い弾道の意図した通りの飛びを経験したのですが、この時は足が地面を左右に押す動きの感覚と共に、強く地面を下向きに押す動きの感覚が印象的でした。

その後の詳しい検討で明らかになった両足の「螺旋」の動きは、まさしくこの左右上下の動きを示します。この動きを生み出すのは、両方の脛を左回りに回し続ける両脚の動きです。これらの動きの効果が腰と背骨の動きを通じて肩の動きを引き出し、肩と腕の「魔法の動き」を通じてクラブを振ります。

このように見ると、意識的に腰を回したり、右に左にと体重を移動させたりする動きはどこにも無いことが分かります。巧妙に体のバランスを保つ仕組みが働いているわけです。

このバランスを保つ仕組みは神経系の働きが支えています。内容を詳しく調べる余裕はありませんが、J. Baker Supraspinal Descending Control: The Medial “Postural” System, Chapter 32 FUNDAMENTAL NEUROSCIENCE M. J. Zigmond, F. E. Bloom, S. C. Landis J. L. Roberts, L. R. Squire, editors, ACADEMIC PPRESS, 1999には参考になると思われる記述があります。

神経の働きとなれば、これは外から見るだけでは何も分かりません。しかし、その働きに干渉しなければ、不要で不確実な動きは避けられる筈だとは考えられます。逆に考えれば、体の不要な動きが減るほど安定なショットが期待できるということになります。

こうして、脚が「螺旋」の動きを通じて地球に働き掛ける動きを原動力として、緩みのない腕の動きを引き出せば、良いスイングの動きが得られるという見方が成立します。「核心打法」はこれを実現するものです。マスターズのブラント・スネデカーのスイングを見ると、この見方によく合う動きに見えるのです。