ボビー・ジョーンズの回転打法
マスターズ・トーナメントの始祖ボビー・ジョーンズは、著書BOBBY JONES ON GOLF (Reprint Edition 1984 by Golf Digest Inc.)でゴルフの動きについて詳しく検討し、クラブのシャフトを体の力をボールに伝える道具と考えるのが、普通のゴルファーの欠点だと指摘しています。
彼自身は、クラブをごく軽い糸のようなもので手に繋がっている重しのようなものと考えるのを好み、鞭を振るようにしてボールに投げつける感覚が好きだと言います。この喩え(たとえ)で、ボールを打つ時の、しなやかで電光の如く速いリストの動きを伝えたいとも書いています。
これは腰の回転を利用する回転打法の典型的な動きで、いわゆる遠心力(実は求心力)で振るという、今でも多くの人に受け入れられているイメージに繋がります。この時の腕の動きはインパクトに向けての方向転換の動きで、体の動きをボールに伝えるものではありません。確かにジョーンズの言う通り、ヘッドを打球方向に加速する動きではないのです。
それではヘッドの加速はどこで行われるのでしょうか。これにはジョーンズのダウンの説明が手懸かりを与えます。ダウンの開始では、リストのコックを保ったまま、力まず肘を右体側に落とすように戻せばよいと言うのです。これが目標線に沿って打ったり、インサイド・アウトに打ったりすることを可能にすると書いています(BOBBY JONES ON GOLF p.58)。
右腕の縦の引き下ろしは、その場の腰の動きで実行し、これで右上腕内旋の動きが使えます。ホーガン型の腰を左に引き戻す動きでは右上腕が外旋し、グリップが外側から回って下りる動きになります。ジョーンズの場合、バックでも右への体重移動をしないので、左脚体重のまま大きく上体を右に回してバック、更にその場の腰の巻き戻しで一気にダウンという形になります。
ジョーンズはこのダウンの動きを、上体をその場に止めての腰のshift(移動)と呼び、バランスを崩す体全体の左へのsway(揺れ)と区別しています(p.50)。更に、腰のその場での巻き戻しでダウンを開始することを、スイングで最重要の動きとしています(p.56-57)。実はこれで右上腕内旋の動きを利用する強力なインパクトが可能になります。
体の使い方の話では、正しいスイングのダウンの開始には、巻き戻しの動きの前に腰は僅かに前進(shift forward)すべきであるとしています(p.59)。分かり難い説明です。これを、「考えるのと反対の動きが必要な理由」(08-04-05)の議論に従い、頭を安定に保つために体を右回りに捻る動きを支える腰の動きと考えれば、その内容が明らかになります。
このように見ると、体重移動をしないジョーンズのスイングの見方は、「深いトップ」への動きが「核心打法」のヘッドの押し上げと異なる点を除けば、極めて「核心打法」に近いものであることが分かります。
彼自身は、クラブをごく軽い糸のようなもので手に繋がっている重しのようなものと考えるのを好み、鞭を振るようにしてボールに投げつける感覚が好きだと言います。この喩え(たとえ)で、ボールを打つ時の、しなやかで電光の如く速いリストの動きを伝えたいとも書いています。
これは腰の回転を利用する回転打法の典型的な動きで、いわゆる遠心力(実は求心力)で振るという、今でも多くの人に受け入れられているイメージに繋がります。この時の腕の動きはインパクトに向けての方向転換の動きで、体の動きをボールに伝えるものではありません。確かにジョーンズの言う通り、ヘッドを打球方向に加速する動きではないのです。
それではヘッドの加速はどこで行われるのでしょうか。これにはジョーンズのダウンの説明が手懸かりを与えます。ダウンの開始では、リストのコックを保ったまま、力まず肘を右体側に落とすように戻せばよいと言うのです。これが目標線に沿って打ったり、インサイド・アウトに打ったりすることを可能にすると書いています(BOBBY JONES ON GOLF p.58)。
右腕の縦の引き下ろしは、その場の腰の動きで実行し、これで右上腕内旋の動きが使えます。ホーガン型の腰を左に引き戻す動きでは右上腕が外旋し、グリップが外側から回って下りる動きになります。ジョーンズの場合、バックでも右への体重移動をしないので、左脚体重のまま大きく上体を右に回してバック、更にその場の腰の巻き戻しで一気にダウンという形になります。
ジョーンズはこのダウンの動きを、上体をその場に止めての腰のshift(移動)と呼び、バランスを崩す体全体の左へのsway(揺れ)と区別しています(p.50)。更に、腰のその場での巻き戻しでダウンを開始することを、スイングで最重要の動きとしています(p.56-57)。実はこれで右上腕内旋の動きを利用する強力なインパクトが可能になります。
体の使い方の話では、正しいスイングのダウンの開始には、巻き戻しの動きの前に腰は僅かに前進(shift forward)すべきであるとしています(p.59)。分かり難い説明です。これを、「考えるのと反対の動きが必要な理由」(08-04-05)の議論に従い、頭を安定に保つために体を右回りに捻る動きを支える腰の動きと考えれば、その内容が明らかになります。
このように見ると、体重移動をしないジョーンズのスイングの見方は、「深いトップ」への動きが「核心打法」のヘッドの押し上げと異なる点を除けば、極めて「核心打法」に近いものであることが分かります。