右腕の急激な引き下ろし法 | ゴルフ直線打法

右腕の急激な引き下ろし法

前回(08-04-02)には、「深いトップ」から一気にクラブを振り下ろすだけでダウンからインパクトの動きが実現することを書きましたが、この動きの内容については、既に「クラブを縦に上げる効果」(08-03-14)で詳しく検討してあります。これは戸田藤一郎プロ風の打法になります。

同じ所で物理学者増田正美博士の著書「飛ばしの科学」の「タメ」の議論にも触れています。この議論の要旨に添ってダウンの動きの要領を考えると、ヘッドを体の回転的な動きの中心に近く保つことで「タメ」が確保され、能率良くヘッドの加速ができる、ということになります。問題はこの動きの実現法です。

そこで、クラブを上げた位置から、右上腕を内旋(内側回し)しながら肘を引き下ろしてみて下さい。確かにヘッドが体の中心に引きつけられて下ります。団扇を握って動きを試してみれば様子は分かります。これに対して、右上腕を外旋(外側回し)すると、ヘッドが遠くに離れます。これは増田博士自身の飛ばなかった頃のフォームの写真の形になります(「飛ばしの科学」106頁)。

このように見ると、肩と腕の「魔法の動き」が要求する右上腕内旋の動きは、物理的な見方からも急速なダウンの動きの鍵になることが分かります。この時、当然左上腕は外旋します。

ここからが本論です。まず立ってアドレスの構えで右手をグリップの形に握り、体の動きで右肩外側に押し上げて止めます。ここから右上腕を内旋させると、グリップが体に引き寄せられる動きと共に上体が右回りに引かれ、体を右回りに捻る動きでダウンに入ります。これは、いわゆるオーバーハンド型の腕の動きです(「オーバーハンド・スローの球速は大」(07-10-28))。

この動きの内容の確認から、体を右回りに捻り続けてスイングを実行することが、極めて自然な能率の良い動きであることが分かります。一気に右脇前にグリップを引き下ろすという意識でダウンが成功するのは、クラブの重さに腕が引かれ、これに対抗する上腕が自然に内旋の動きに入り、脚腰がこの動きを支えることで実現すると考えられます。

この時脚腰は、一旦両膝を左に引く動きでグリップを引き下ろし、そこで両膝を固定して両脚が強力に地面を押し下げ、これで両肩が押し上げられて両腕がヘッドを押し下げ、その限界で両腕が左へ引かれてインパクトが実現します。これは腰を回す動きでは実現不可能な強力な動きです。

これに対し、ダウンで体を左回りに回す動きに入ると、クラブの重みに引かれて右上腕は外旋し、ヘッドは体から遠ざかります。(これに背骨が引かれると腰に負担が掛かり危険です)

こうして動きの内容が納得できれば、ダウンで体を左に回そうとする潜在意識の束縛から解放され、体を右回りに捻り続けてダウン、更にインパクトという動きを実行する気分になれる筈です。