ダウンの動きの意外な難しさ | ゴルフ直線打法

ダウンの動きの意外な難しさ

前回の「回転打法無用論:回転打法は複雑だ」(08-03-25)の話では、両手をグリップの形に握り合わせて振ってみることで、腕の動きの仕組みの違いが打法の違いを生むことが明瞭になりました。しかし、軽い腕の動きを見るだけでは、重いクラブを振る脚腰の動きは明瞭にはなりません。この点に留意して動きを観察する必要があります。

腕を力強く振る体の動きは、脚(上腿と下腿)の動きで地球に働き掛け、その反作用を利用して作り出します。結局、脚の動きと体幹の動き(すなわち背骨の動き)の繋がりで腕を振るわけで、この仕組みの働きは膝と下腿の動きを通じて足の動きに現れます。

この下腿と足の動きを、「螺旋」あるいは「回転」の動きと表現して来たわけです。「核心打法」の場合には、この足の「螺旋」の動きをしっかり理解する必要があります。これがウッヅの言う「スイングを理解すること」になるわけです。

体を安定に保ちながら腕の動きを作るには、足を地球に固定するように下向きに押す動きと、地球を左右に押す動きが必要で、これが体(体幹)の動きを通じて腕を動かします。

腕を右に動かすには地球を左に押し、左に動かすには右に押します。バックで腕を上げるには腕を右に動かしてから地球を下向きに押してグリップを押し上げます。これらの動きは地球の反作用を利用すると考えれば簡単に理解できます。問題はダウンで腕を引き下ろす動きです、

腕とグリップを固めて右に引き、ここから固めた腕を上に押し上げようとすると、自然に体が右に回ります。こうして体の右側で引き上げたグリップと腕を固めたまま、両脚を踏ん張りながら左回りに回すと、地球が足の動きを押し返すように働いて体を右回りに押し、この動きで腕が右脇前に引き下ろされます。意外なことに、腕を引き下ろすにも体を右回りに回す動きが必要なのです。

このように動きを説明されても、感覚的には納得できないかもしれません。そこで動きを捉え難い左腕でこの動きの内容を確認します。まず左手と腕を固めて伸ばし、手の握り(グリップ)を肩の動きに繋ぎます。この体勢でグリップを右に引き、そこから上に引き上げます。これで脚腰に緊張が生まれます。

ここからグリップを左に振ろうとすると、体が左回りに回ります。これに対して、グリップを右脇前に引き下ろそうとすると、上体が右に回るように動きます。結局、バックの動きと同様にダウンの動きでも体が右に回るのです。

この事実が「スイングを自分で作る」(08-03-24)で予告した全体の動きを統一する簡明なイメージを生みます。これで安定なパワーの発揮が確保できます。具体的な話は次回に回します。