腰を回すと腕は振れない | ゴルフ直線打法

腰を回すと腕は振れない

これまで、体の重心を動かすと腕は強く振れないことを強調して来ました。この見方に従うと、地面を押す脚の動きを使って重心の移動を引き止め、腕を振るのが良いことになります。この場合、膝が踏ん張って体の向きが固定され、方向性の良いクラブの振り抜きが実現します。

これは、これまで「核心打法」について、繰り返し説明して来たものですが、実はホーガン型のスイングでも現れます。動きを言葉で説明するのは面倒ですから、目で見て確認できる例を探すことにします。

インターネット上には、トリック・ショット(曲打ち)の画像がいろいろあります。その中の一つとして、Ben's POWER GOLF Learning CenterのホームページにBen Witterの動画があります(http://www.benspowergolf.com/VideoTour.aspx)。この動画を見ると、しっかり腰を回してボールを打つ姿が目に入ります。

ところが、黄色の大きなボールの上に立って長いクラブを振る姿を注意深く観察すると、インパクトの振り抜きの瞬間は腰の回転は全く見られないことが分かります。真っ直ぐ前を見る体勢で振り抜いています。しかし、漠然と眺めると矢張り腰が回っているように見えるのです。

もう一つの場面では、ボールに両膝を着けてクラブを振っています。この画像では確かに膝の上下の動きでクラブを振り抜いているのが見えます。地球を押す脚の動きで腕を振っているのです。当然腰は回らず、この動きに伴う膝の動きが見えるだけです。しかしホーガン流のインパクトでグリップを引き込んで打つ腕の動きは変わりません。

この動画は、Witterのゴルフ教室の宣伝のためのものですが、このように見ると極めて貴重な資料です。彼のスイングの技術の確からしさを示すもので、一見をお勧めします。

この脚腰の動きの仕組みを体感したければ、実際にボールに腰掛けて様々な腕の振り方を試してみればよいのです。思わず膝の動きが現れることが分かります。ボールがなくても、椅子にごく浅く腰を掛けて腕を振ってみれば、腕の振り方と体の動きの関係が体感できます。とにかく、腰を止めなくてはボールを強く打てないことが分かります。

前回の話の、「腹の左側を緊張させてバック、右側の緊張でダウン」の要領で腕を振れば、これに伴う背骨の動きが自然に脚腰の踏ん張りを要求します。「核心打法」の動きがが簡単なのはこのためと思われます。

この腰の動きを止める動きに関連する話題ついて、次回以降に書くことにします。