「野中の一本杉」打法
「野中の一本杉」打法
野武士風の雰囲気のあるゴルファーと一緒にラウンドしたことがあります。この人は、ティー・グラウンドに立つと、クラブを両腕で高々とさし上げます。丁度、広い野原の中に一本すっくと伸びる、一本杉のような感覚です。これで猛烈に飛ばすのです。自分自身は左右の動きで振ることに集中していた頃で、これには度肝を抜かれる思いがしました。
最近の「核心打法」の動きの話の中に、右肘をフライング・エルボウかと思われるように上げる話が出ています(「「核心打法」は誰にも使える!」(07-12-06))。これはバックで右前腕を内側に回しながら、フライング・エルボウ風に肘が上がるまで、しっかり上げることを勧めるものです。この右腕の動きの重要性を考える中に、「野中の一本杉」のイメージが頭に浮かびました。
この高いトップからのダウンはどうなるのか。これが気になり手もとの資料を探ってみました。すると、同じような動きをする日本の山本嘉夫プロの話(杉山悟著 プロの極意 名手直伝 白馬出版 1987年 175-8頁)と、ミラー・バーバーの話(ケン・ベンチュリー著 金田武明訳 アメリカン・スイングのメカニズム ベースボール・マガジン社1985年56-9頁)が見つかりました。
ミラー・バーバーには、連続写真入りの詳しい説明がありますから、この資料で動きの内容を見ると、テークバックで右肘を後ろに突き出すと共に、両手首を内側に折りクラブフェースを閉じるという「魔法の動き」型のバックであることが分かります。更に、一貫して頭を動かさないとのことで、これは「核心打法」風の体の動きです。
右横から見るインパクトの動きも、「核心打法」風に両腕が脇から離れて伸びています。ダウンの動きの説明では、手首の返しが長打の理由とのことで、飛ばし屋だったと想像できます。このスイングは複雑で練習が必要との説明もあり、バイロン・ネルソンが「なぜ、まともなスイングを習わなかったか?」と聞くと、「ただ、できないんで」とのことだったと書かれています。
ミラー・バーバーはこのようなスイングでも百万ドル以上を稼いだといいますから、十分実用性のあるスイングだったのです。同じ本にアンディ・ビーンの話があり、横から握る形の左手のグリップで高く上げています。しかしダウンは急激な横移動型です。Golf Digestの動画で見られるジム・ヒューリックも、高いトップに入れますがダウンで腰を急激に左に移動しています。
バーバーのように、右前腕を内側に回しながら、フライング・エルボウ風に肘を上げるには、右上腕内旋の動きが必要で、右の肩と腕の「魔法の動き」を実行すれば、肘が体側に沿うことなく上に上がります。問題はダウンの動きで、これにより様々なスイングが生まれているわけです。しっかり高く上げる「核心打法」では、ダウンのキーワードは「体の右側で振り切る」です。簡単です。
一見つまらない今回の話が、実はスイングの真相を描き出す鍵になるのです。順を追って眺めて行きましょう。
野武士風の雰囲気のあるゴルファーと一緒にラウンドしたことがあります。この人は、ティー・グラウンドに立つと、クラブを両腕で高々とさし上げます。丁度、広い野原の中に一本すっくと伸びる、一本杉のような感覚です。これで猛烈に飛ばすのです。自分自身は左右の動きで振ることに集中していた頃で、これには度肝を抜かれる思いがしました。
最近の「核心打法」の動きの話の中に、右肘をフライング・エルボウかと思われるように上げる話が出ています(「「核心打法」は誰にも使える!」(07-12-06))。これはバックで右前腕を内側に回しながら、フライング・エルボウ風に肘が上がるまで、しっかり上げることを勧めるものです。この右腕の動きの重要性を考える中に、「野中の一本杉」のイメージが頭に浮かびました。
この高いトップからのダウンはどうなるのか。これが気になり手もとの資料を探ってみました。すると、同じような動きをする日本の山本嘉夫プロの話(杉山悟著 プロの極意 名手直伝 白馬出版 1987年 175-8頁)と、ミラー・バーバーの話(ケン・ベンチュリー著 金田武明訳 アメリカン・スイングのメカニズム ベースボール・マガジン社1985年56-9頁)が見つかりました。
ミラー・バーバーには、連続写真入りの詳しい説明がありますから、この資料で動きの内容を見ると、テークバックで右肘を後ろに突き出すと共に、両手首を内側に折りクラブフェースを閉じるという「魔法の動き」型のバックであることが分かります。更に、一貫して頭を動かさないとのことで、これは「核心打法」風の体の動きです。
右横から見るインパクトの動きも、「核心打法」風に両腕が脇から離れて伸びています。ダウンの動きの説明では、手首の返しが長打の理由とのことで、飛ばし屋だったと想像できます。このスイングは複雑で練習が必要との説明もあり、バイロン・ネルソンが「なぜ、まともなスイングを習わなかったか?」と聞くと、「ただ、できないんで」とのことだったと書かれています。
ミラー・バーバーはこのようなスイングでも百万ドル以上を稼いだといいますから、十分実用性のあるスイングだったのです。同じ本にアンディ・ビーンの話があり、横から握る形の左手のグリップで高く上げています。しかしダウンは急激な横移動型です。Golf Digestの動画で見られるジム・ヒューリックも、高いトップに入れますがダウンで腰を急激に左に移動しています。
バーバーのように、右前腕を内側に回しながら、フライング・エルボウ風に肘を上げるには、右上腕内旋の動きが必要で、右の肩と腕の「魔法の動き」を実行すれば、肘が体側に沿うことなく上に上がります。問題はダウンの動きで、これにより様々なスイングが生まれているわけです。しっかり高く上げる「核心打法」では、ダウンのキーワードは「体の右側で振り切る」です。簡単です。
一見つまらない今回の話が、実はスイングの真相を描き出す鍵になるのです。順を追って眺めて行きましょう。