フラット・スポット
今回は、「ジェイコブスのスイング論」(08-02-17)で触れた、ジム・マクリーンの「フラット・スポット」(GOLF MAGAZINE April 1998 pp.46-53)の議論を検討することにします。雑誌の発行は、既にタイガー・ウッヅの活躍する時代で、この時期に著名なゴルフ教師マクリーンはインパクト圏でのヘッドの平坦な動きを議論しているのです。
この記事は、ドライバー・ショットに成功するための、平坦な軌道でボールを打つ動きの作り方です。その要点は、目標方向への体重の平行移動でダウンに入り、左腰を軸に旋回するというものです。多くの教師やゴルファーは、依然として一つの軸回りの回転を信じているが、これではスイング軌道が円周に近くなり、平坦な部分が限られると指摘しています。
これは、以前のスイング面論議に欠落していた視点で、さすがに優れた教師としての着眼です。ところが、これに続く説明で、正しくダウンスイングに入るには、目標に向けて体重を横移動させるとしています。腕が下りる時にこの動きが右肩の下がる動きを助ける、とも書かれています。腰を左に引いてみると、肩と腕に「反魔法型」の動きが現れ、右肩は下がります。こうしてマクリーンの動きの説明通りの動きが現れます。
ここで、インパクト圏でのヘッドの平坦な動きを示す典型として、モー・ノーマン、リー・トレビノ、フレッド・カプルスの写真が示されています。しかし、これらの写真のインパクトでは、右肩は引き止められて右腕が伸びているように見えます。マクリーンのインパクトを右横から撮った写真では、右肘に角度があり腕は伸びていないように見えます。
ダウンで腰を左に移動すると、ヘッドが遅れて右上腕には外側に回る外旋の動きが現れます。マクリーンの言うように、インパクトで上体の右への傾斜を保って左腰を軸に体を左に回すと、右前腕は内側に回りますが、上腕は外旋を続けて肘には曲がりが現れる筈で、右腕はこの時点では伸びないのです。このように考えると、マクリーンのインパクトの写真は自然なものに見えます。
しかし、この動きではインパクトで腕が伸びず、典型例の写真とは異なった腕の動きになる筈です。この辺りは、目で見る動きの解釈の不確からしさを示すように思われます。
インターネットで見られる最近のゴルフダイジェストの記事では、Stack and Tiltという打法が取り上げられています(下記)。この打法は、バックの体重移動を止め、ダウンは左脚の上で腰を回して振るというものです。依然としてスイングの議論は絶え間なく続いている様子です。
(http://www.golfdigest.com/instruction/2007/06/stackandtilt1_gd0706)
これらの議論は全体的な動きの形の話に止まり、基本的な動きの仕組みを明確にしていません。このため、ジョニー・ミラーが注目した「腕がヘッドを後ろから押す」仕組みが欠落しているのです。次回はStack and Tiltのその後の情報も取り込んで、この点を検討することにします。
この記事は、ドライバー・ショットに成功するための、平坦な軌道でボールを打つ動きの作り方です。その要点は、目標方向への体重の平行移動でダウンに入り、左腰を軸に旋回するというものです。多くの教師やゴルファーは、依然として一つの軸回りの回転を信じているが、これではスイング軌道が円周に近くなり、平坦な部分が限られると指摘しています。
これは、以前のスイング面論議に欠落していた視点で、さすがに優れた教師としての着眼です。ところが、これに続く説明で、正しくダウンスイングに入るには、目標に向けて体重を横移動させるとしています。腕が下りる時にこの動きが右肩の下がる動きを助ける、とも書かれています。腰を左に引いてみると、肩と腕に「反魔法型」の動きが現れ、右肩は下がります。こうしてマクリーンの動きの説明通りの動きが現れます。
ここで、インパクト圏でのヘッドの平坦な動きを示す典型として、モー・ノーマン、リー・トレビノ、フレッド・カプルスの写真が示されています。しかし、これらの写真のインパクトでは、右肩は引き止められて右腕が伸びているように見えます。マクリーンのインパクトを右横から撮った写真では、右肘に角度があり腕は伸びていないように見えます。
ダウンで腰を左に移動すると、ヘッドが遅れて右上腕には外側に回る外旋の動きが現れます。マクリーンの言うように、インパクトで上体の右への傾斜を保って左腰を軸に体を左に回すと、右前腕は内側に回りますが、上腕は外旋を続けて肘には曲がりが現れる筈で、右腕はこの時点では伸びないのです。このように考えると、マクリーンのインパクトの写真は自然なものに見えます。
しかし、この動きではインパクトで腕が伸びず、典型例の写真とは異なった腕の動きになる筈です。この辺りは、目で見る動きの解釈の不確からしさを示すように思われます。
インターネットで見られる最近のゴルフダイジェストの記事では、Stack and Tiltという打法が取り上げられています(下記)。この打法は、バックの体重移動を止め、ダウンは左脚の上で腰を回して振るというものです。依然としてスイングの議論は絶え間なく続いている様子です。
(http://www.golfdigest.com/instruction/2007/06/stackandtilt1_gd0706)
これらの議論は全体的な動きの形の話に止まり、基本的な動きの仕組みを明確にしていません。このため、ジョニー・ミラーが注目した「腕がヘッドを後ろから押す」仕組みが欠落しているのです。次回はStack and Tiltのその後の情報も取り込んで、この点を検討することにします。