「腕がヘッドを後ろから押す」
部屋に散乱するネットの情報を印刷した紙を整理する中に、「ゴルフは押しのゲーム、引きのゲームではない」という、ジョニー・ミラーの短い文章を「再発見」しました。この文章はもともとGolf Digest, April, 2001に載ったものです。一年余り前の印刷で、すっかり忘れていたものです。
その内容の大要は、ダウンスイングは左腕先行の引きの動作とされて来たが、それに疑念を抱き始めたというものです。ダウンスイングの終期には、スイングアークを最大化してクラブを目標線に添って運ぶために、両腕はできる限り遠くへ早く伸ばされる、としています。
最後に、これは押しの動き(pushing motion)であり、引きの動き(pulling motion)ではない、と締めくくっています。(COPY RIGHT 2001 New York Times Company Magzine Group, Inc. COPY RIGH T2001 Gale Group)
(http://findarticles.com/p/articles/mi_m0HFI/is_4_52/ai_72006634)
これは前回の「左前腕スピネーションの功罪」(08-02-18)の中の、「両脚腰の踏ん張りでダウンを実行すれば、グリップが右脇前に引き下ろされ、左グリップの背中がボールを狙う体勢でインパクトに入ります。この形の動きでインパクトに入ると、伸び切った両腕がヘッドを後ろから押す体勢に入ります。昔のスイング理論では、考えられない動きです」という記述を裏書きします。
ジョニー・ミラーが如何に優れたゴルファーであったかは、インターネットで検索すればすぐ分かります。1996年には「世界ゴルフ殿堂」(World Golf Hall of Fame)に入っています。手許にある「普及版 アメリカ打法」(ジム・フリック ディック・オールトマン共著 金田武明訳・解説 実業之日本社1979年)には、彼のスイングの連続写真が良い例として掲げられています。
ところが、この本の著者らは、ボールを投げる形の右手、右腕の動きを嫌い、ミラーのスイングは左手、左腕の引きの動きが支配する、教科書的な例であるとしているのです。連続写真では、ミラーのバックスイングは、両足踵が地面を押す「螺旋」型の動きに見えます。しかしダウンでは両膝の横移動が大きく、両足は「回転」の動きに入っています。これは引きの動きを生みます。
ゴルフの解説者あるいは指導者としての経験を重ねる中に、時代とともにミラー自身のダウンスイングの見方に変化が生じたのかも知れません。前述の2001年の記事でも、「それに疑念を抱き始めた」(I’ve begun to wonder about that.)と、過去形ではなく現在完了形が使われています。
このように見ると、この「押しの動き」を構造の視点から確定した「核心打法」は、まさしく現代の打法と言えるのではないでしょうか。それとも、これも我田引水なのでしょうか。そこで次回は、マクリーンのフラット・スポットの話を検討しながら、更に「核心打法」の特徴を明らかにする話を続けることにします。
その内容の大要は、ダウンスイングは左腕先行の引きの動作とされて来たが、それに疑念を抱き始めたというものです。ダウンスイングの終期には、スイングアークを最大化してクラブを目標線に添って運ぶために、両腕はできる限り遠くへ早く伸ばされる、としています。
最後に、これは押しの動き(pushing motion)であり、引きの動き(pulling motion)ではない、と締めくくっています。(COPY RIGHT 2001 New York Times Company Magzine Group, Inc. COPY RIGH T2001 Gale Group)
(http://findarticles.com/p/articles/mi_m0HFI/is_4_52/ai_72006634)
これは前回の「左前腕スピネーションの功罪」(08-02-18)の中の、「両脚腰の踏ん張りでダウンを実行すれば、グリップが右脇前に引き下ろされ、左グリップの背中がボールを狙う体勢でインパクトに入ります。この形の動きでインパクトに入ると、伸び切った両腕がヘッドを後ろから押す体勢に入ります。昔のスイング理論では、考えられない動きです」という記述を裏書きします。
ジョニー・ミラーが如何に優れたゴルファーであったかは、インターネットで検索すればすぐ分かります。1996年には「世界ゴルフ殿堂」(World Golf Hall of Fame)に入っています。手許にある「普及版 アメリカ打法」(ジム・フリック ディック・オールトマン共著 金田武明訳・解説 実業之日本社1979年)には、彼のスイングの連続写真が良い例として掲げられています。
ところが、この本の著者らは、ボールを投げる形の右手、右腕の動きを嫌い、ミラーのスイングは左手、左腕の引きの動きが支配する、教科書的な例であるとしているのです。連続写真では、ミラーのバックスイングは、両足踵が地面を押す「螺旋」型の動きに見えます。しかしダウンでは両膝の横移動が大きく、両足は「回転」の動きに入っています。これは引きの動きを生みます。
ゴルフの解説者あるいは指導者としての経験を重ねる中に、時代とともにミラー自身のダウンスイングの見方に変化が生じたのかも知れません。前述の2001年の記事でも、「それに疑念を抱き始めた」(I’ve begun to wonder about that.)と、過去形ではなく現在完了形が使われています。
このように見ると、この「押しの動き」を構造の視点から確定した「核心打法」は、まさしく現代の打法と言えるのではないでしょうか。それとも、これも我田引水なのでしょうか。そこで次回は、マクリーンのフラット・スポットの話を検討しながら、更に「核心打法」の特徴を明らかにする話を続けることにします。