構造的知識の有効性
前回に続くアメリカ人将校と会話ができた理由の話ですが、英語の先生がネイティブな発音をしていたわけではなく、英語の発音記号とこれに対応する口の形のエックス線写真を示すカードを使い、当時中学2年生の発音を全面的に矯正したのです。これで、おぼろげながらもアールとエルの発音の違い、あるいはアップルのアは口を平らに拡げるなどのことを覚えました。
この構造的な知識を実際の発音動作になじませることで、戦前の日本で育ちながらも何とかアメリカ人と話の通じる英語の力が身に付いたのです。まさしく人工英語です。子供の頃からゴルフに親しむ環境に育った人以外の普通のゴルファーは、同じように体の動きの構造的な知識をベースにして、動きを作る努力が必要なのだろうと思われます。
そこで例の「体の正面」を捉える問題です。話が固くなりますが、そもそも「体の正面」とは何でしょう。目標線に合わせるアドレスの構えでは、体の正面はクラブを振る方向に直交します。クラブを振る方向が決まらなければ「体の正面」も決まりません。結局、一定の方向にクラブを振る体の仕組みが「体の正面」を決めることになります。
アドレスの構えで右手を握り、拳を固めて肘を伸ばすと、腕が固まって脚腰が緊張し、膝が固まります。この体勢で拳を右に引こうとすると、体が右回りに回り、腕が内側に回りながら右脇前まで引かれて止まります。ここから脚腰の踏ん張りで拳を左に引き戻そうとすると、拳が一旦前に押し出されてから左へ直線的に引かれます。面倒ですがこの動きを確認して下さい。拳から足先までしっかり繋がり、体には少しの緩みもありません。
この微小スイングの動きを注意深く観察すると、バックで体の正面が僅かに右に回り、これを正面に引き戻す動きで拳が右脇前に突き出され、そこで体の正面を前向きに固定する脚腰の踏ん張りが現れて、拳が左へ直線的に引かれる仕組みが見えます。詳しい話は次回に回し、これらの動きを纏めて体感的に捉えると、両足の「螺旋」の踏ん張りで振る、となります。そのつもりで動きを試してみて下さい。両脚腰の踏ん張りが体の正面を作り出すことが分かります。
これに対し、右腕を外側に回してバック、内側に回してダウンからインパクトの振り抜きの動きを実行すると、右拳は体の右側でループを描き、バックの動きと対称なインパクトの振り抜きになります。この時足の動きは「回転」になり、体の正面を固定する動きは現れません。タイミングが問題になる難しい打法になります。
山勘でクラブを振り続けていると、通じない流暢な英語と同じ形の危険が生まれます。人のスイングを見て動きを勝手に解釈しても、実戦では通じない動きになる危険が生まれます。面倒でも、エックス線写真を通して見るように、脚腰背骨の動きの仕組みをイメージで捉え、これに繋がる肩や腕の動きとの対応を確認するのが近道になります。
この構造的な知識を実際の発音動作になじませることで、戦前の日本で育ちながらも何とかアメリカ人と話の通じる英語の力が身に付いたのです。まさしく人工英語です。子供の頃からゴルフに親しむ環境に育った人以外の普通のゴルファーは、同じように体の動きの構造的な知識をベースにして、動きを作る努力が必要なのだろうと思われます。
そこで例の「体の正面」を捉える問題です。話が固くなりますが、そもそも「体の正面」とは何でしょう。目標線に合わせるアドレスの構えでは、体の正面はクラブを振る方向に直交します。クラブを振る方向が決まらなければ「体の正面」も決まりません。結局、一定の方向にクラブを振る体の仕組みが「体の正面」を決めることになります。
アドレスの構えで右手を握り、拳を固めて肘を伸ばすと、腕が固まって脚腰が緊張し、膝が固まります。この体勢で拳を右に引こうとすると、体が右回りに回り、腕が内側に回りながら右脇前まで引かれて止まります。ここから脚腰の踏ん張りで拳を左に引き戻そうとすると、拳が一旦前に押し出されてから左へ直線的に引かれます。面倒ですがこの動きを確認して下さい。拳から足先までしっかり繋がり、体には少しの緩みもありません。
この微小スイングの動きを注意深く観察すると、バックで体の正面が僅かに右に回り、これを正面に引き戻す動きで拳が右脇前に突き出され、そこで体の正面を前向きに固定する脚腰の踏ん張りが現れて、拳が左へ直線的に引かれる仕組みが見えます。詳しい話は次回に回し、これらの動きを纏めて体感的に捉えると、両足の「螺旋」の踏ん張りで振る、となります。そのつもりで動きを試してみて下さい。両脚腰の踏ん張りが体の正面を作り出すことが分かります。
これに対し、右腕を外側に回してバック、内側に回してダウンからインパクトの振り抜きの動きを実行すると、右拳は体の右側でループを描き、バックの動きと対称なインパクトの振り抜きになります。この時足の動きは「回転」になり、体の正面を固定する動きは現れません。タイミングが問題になる難しい打法になります。
山勘でクラブを振り続けていると、通じない流暢な英語と同じ形の危険が生まれます。人のスイングを見て動きを勝手に解釈しても、実戦では通じない動きになる危険が生まれます。面倒でも、エックス線写真を通して見るように、脚腰背骨の動きの仕組みをイメージで捉え、これに繋がる肩や腕の動きとの対応を確認するのが近道になります。