「自然な」という言葉の曖昧さ
ゴルフの動きだけでなく、体の動きに関係する話では、自然な動きあるいは自然な形などの表現がしばしば現れます。この言葉は、特別の意識がない状態で現れる動きを示す時に使われます。
ところが、ゴルフのスイングのように、もともと人工的で不自然な動きに関わる話では、先入観念による体の動きがあるのが普通です。この場合には、不適切な動きを排除するために「自然な」という言葉が使われます。権威者が自然なという時には、違った動きをしないように、この言葉に威厳を持たせて自分の主張する動きを正当化しようとしているのです。
このようなわけで、ゴルフの話で「自然な」という言葉が現れたら、十分状況を確認する必要があります。権威と無関係なこのブログの話でも、「自然な」あるいは「自然に」という表現がしばしば登場しますが、これを見た時には十分注意してその状況が納得できるかどうかを確認して下さい。
最近ゴルフのグリップの仕方の解説を見る機会がありました。そこでは、腕を下げた状態では、手の平の背中が前から見えるのが自然であるとしていました。この状態の左手でクラブを握ると、クラブが斜め右前方向を指す形になります。こうして握ったクラブのヘッドを正面に引き戻すと、リストが左回りに回って「伝統的」な左手のグリップが出来上がるというわけです。
立って両腕の力を抜いて下げ、膝を伸ばせば、確かに手の平が後ろを向き、手の平の背中が前を向きます。実際に試してみて下さい。ところが、ここで膝と腰にアドレスの構えのように角度をつけると、左右の手の平が向き合う形になります。これも試してみて下さい。この手の平の構えでクラブを握ると、今度は「マジック・グリップ」の形になります。
この場合、どちらがスイングの構えとして「自然」なのかは殆ど明瞭です。その上、実際に「マジック・グリップ」の形に手を握り合わせ、肘を伸ばしてアドレスの体勢を固めると、両脚の側面に緊張が生まれます。
これは例の腸脛靱帯の緊張で(「主なパワー源:背骨を右後方に押し伸ばす動き」(08-01-26))、これで「核心打法」の強力なバックとダウンの動きの準備が出来上がります。さりげない動きが、全体の動きの要所を固めるのです。
「伝統的」な左手のグリップでクラブを左右に振れば、ごく自然に体の正面でリスト・ターンが発生します。この動きを十分に利用するには、腰の回転で腕を振るのが「自然」です。こうして、「自然」なグリップの作り方が、腰の回転で振るスイングを正当化することになります。
もちろん、「マジック・グリップ」では左腕が伸びて固まったまま、右に引かれ左に引き戻されます。引き戻して振り抜くには脚腰の踏ん張りが必要になります。当然腰の回転は引き止められます。「自然な」という言葉には注意が必要なのです。
ところが、ゴルフのスイングのように、もともと人工的で不自然な動きに関わる話では、先入観念による体の動きがあるのが普通です。この場合には、不適切な動きを排除するために「自然な」という言葉が使われます。権威者が自然なという時には、違った動きをしないように、この言葉に威厳を持たせて自分の主張する動きを正当化しようとしているのです。
このようなわけで、ゴルフの話で「自然な」という言葉が現れたら、十分状況を確認する必要があります。権威と無関係なこのブログの話でも、「自然な」あるいは「自然に」という表現がしばしば登場しますが、これを見た時には十分注意してその状況が納得できるかどうかを確認して下さい。
最近ゴルフのグリップの仕方の解説を見る機会がありました。そこでは、腕を下げた状態では、手の平の背中が前から見えるのが自然であるとしていました。この状態の左手でクラブを握ると、クラブが斜め右前方向を指す形になります。こうして握ったクラブのヘッドを正面に引き戻すと、リストが左回りに回って「伝統的」な左手のグリップが出来上がるというわけです。
立って両腕の力を抜いて下げ、膝を伸ばせば、確かに手の平が後ろを向き、手の平の背中が前を向きます。実際に試してみて下さい。ところが、ここで膝と腰にアドレスの構えのように角度をつけると、左右の手の平が向き合う形になります。これも試してみて下さい。この手の平の構えでクラブを握ると、今度は「マジック・グリップ」の形になります。
この場合、どちらがスイングの構えとして「自然」なのかは殆ど明瞭です。その上、実際に「マジック・グリップ」の形に手を握り合わせ、肘を伸ばしてアドレスの体勢を固めると、両脚の側面に緊張が生まれます。
これは例の腸脛靱帯の緊張で(「主なパワー源:背骨を右後方に押し伸ばす動き」(08-01-26))、これで「核心打法」の強力なバックとダウンの動きの準備が出来上がります。さりげない動きが、全体の動きの要所を固めるのです。
「伝統的」な左手のグリップでクラブを左右に振れば、ごく自然に体の正面でリスト・ターンが発生します。この動きを十分に利用するには、腰の回転で腕を振るのが「自然」です。こうして、「自然」なグリップの作り方が、腰の回転で振るスイングを正当化することになります。
もちろん、「マジック・グリップ」では左腕が伸びて固まったまま、右に引かれ左に引き戻されます。引き戻して振り抜くには脚腰の踏ん張りが必要になります。当然腰の回転は引き止められます。「自然な」という言葉には注意が必要なのです。