スイング動作の「四区分」 | ゴルフ直線打法

スイング動作の「四区分」

インターネット上の動画で、一見全く同じように見えるスイングでも、インパクトの時点での両肩の位置を検討すると、違いが明瞭になることがあります。そこで、インパクトの肩の動きに注目してみます。

ホーガン流の「回転打法」のインパクトでは、左肩が後ろに引かれて上がり、右肩が前に引かれて下がる動きが現れ、両肩がアドレスの位置より左に移動し頭の位置が下がります。これに対して、インパクトで両脚を踏ん張る動きを加えると、右肩の位置がほぼアドレスの位置に止まります。この動きで右グリップを押し出す強い右腕の動きが利用できます。

「核心打法」ではインパクトで頭を安定に保つ背骨の動きが現れ、腰の左への動きに対して背中を右に引く「上体を右に回す」動きが左右の肩の位置をほぼアドレスの位置に止めます(「「上体を右に回す」動きを確認する」(07-12-20))。

両手を「マジック・グリップ」の形に握り合わせてアドレスの体勢を作り、額の先端を軽く柱に触れたまま「核心打法」の動きを実行してみると、頭の位置が殆ど動かないことが確認できます。このことから、「核心打法」では頭の位置を安定に止める背骨の働きが妨げられることなく、これに関係する脚腰の動きが完全に利用されていることが分かります。

インパクトの時点で頭の位置が安定に保たれ、両肩の位置もアドレスの位置に近ければ、アドレスで決めた目標との関係を意識してショットが実行できます。ショットの正確性の観点からは当然この方が有利と想像できます。不要な動きがなくなれば不確実性が減り、スイングも確実になる筈です。これが「核心打法」の特色です。

それにしても、様々な人々がそれぞれ異なった動きでボールを打つのを眺めていると、その内に「ミイラ取りがミイラになる」という具合に、自分の動きがおかしくなって来ます。これを避けるため、スイングの動きの意識に二種類あることを確認します。それは腕の左右の動きでクラブを振ろうとするか、上下の動きで振ろうとするかの二通りの意識です。

実際のスイングは、バックとダウンをこの二通りの意識の動きの組み合わせで実行します。そこで「左右と左右」「左右と上下」「上下と左右」「上下と上下」の4つのパターンのスイングが生まれます。それぞれの動きを対応する脚腰の動きが支えます。意識は「二分」されますが、バックとダウンの組み合わせで、動きは「四区分」されるのです。これで全てが簡明になります。

実際にこの意識でグリップを動かしてみてください。そこで分かることは、「上下と上下」の組み合わせで振ることの難しさです。実は、これが「核心打法」の動きです。「核心打法」の評判が良くないという友人の意見も頷けます。しかし、これらの「区分」を腕の動きで捉えると、すべてが簡明になり問題はなくなります。その話は次回に。