アドレスの動きの再確認 | ゴルフ直線打法

アドレスの動きの再確認

前回(08-01-01)の「核心打法」の「スイング面」の話は、インパクト圏のクラブの動きを追ったもので、これでは「核心打法」の動きの作り方は分かりません。むしろアドレスの体勢作りの方が決定的に重要になります。

「マジック・グリップ」で握り、肘を伸ばしグリップを前に押し出してアドレスの構えに入り、ここで左尻の緊張を加えると左肩が前に引き出されて左腕が伸びます。この動きで左膝が外向きに引かれて固まります。この動きに右尻が引かれ、右膝が外側に引かれて右肩が引き上げられ、右腕が伸びます。これでアドレスの構えが固まります。

この構えでは両腕が伸びてグリップが前に押し出され、グリップ・エンドが背骨(胸椎)の中央方向に向けて引き込まれます。この状態から背骨を伸ばして直立の姿勢をとってみると、肩からヘッドまでが一体化した安定な形が確認できます。

アドレスでこの腕とクラブの体勢を固めると、腕と肩が一体化しているために腕だけの動きはできなくなります。この体勢でクラブを動かすには、脚腰の動きを利用する以外に方法がなくなります。そこでここからのスイングの動きを作る脚腰の動きを追求したくなりますが、これは極めて複雑なもので、実際のスイングに直結させるのが難しくなります。

スイングの動きを作るには、望ましい腕の動きを考え、この動きを作ろうと意識して上体を動かせば、頭を安定に頭を保つ背骨の働きが必要な脚腰の動きを引き出します。これを意識してバックから右上にグリップを引き上げ、更に「深いトップ」にまで引き込めば、これでダウンの体勢に入り、右脇前に引き下ろして腕を伸ばし、左へ振り抜く動きが現れることが確認できます。

この間、一貫して肩と腕の繋がりを確保する、右腕は内側、左腕は外側に回る動きが必要です。これらの動きが、例の「左尻の緊張でバック、右尻の緊張でダウン」の動きを要求することも分かります。魔法のような話ですが、この腕の動きの意識で脚腰の動きを引き出す体勢を作り上げるのが、「マジック・グリップ」でのアドレスの体勢作りの役割です。

この体勢があれば、気になる動きの細部は、その部分の動きを左右の脚腰の踏ん張りの動きに対応させて検討できます。これで体の右側で両腕が伸び切って、そこから左へ引かれる動きの仕組みや、その細部の動きの実態も確認できます。スイングの大勢を捉えてその細部の確認に入るのが実際的で、細部の積み重ねで全部の動きを作るとする考えは非実用的です。

「マジック・グリップ」を固めるアドレスの体勢作りは、これら全ての繋がりを固める基本的な動作であり、腕の先だけでヘッドを動かすワグルで固まるようなものではありません。