「新回転打法」と比較する | ゴルフ直線打法

「新回転打法」と比較する

「核心打法」の特徴を明確にするには、これを別の分かり易い打法と対比して動きの特性を理解するのが効果的です。対比する打法としては、その仕組みが「モダン・ゴルフ」で詳しく議論されているホーガンの打法が考えられます。ところが、「モダン・ゴルフ」にあるのは細部の動きの説明の集積で、これらを生み出す体全体の動きの仕組みは明確ではありません。

これではホーガンの打法が何なのかは簡単には捉えられません。結局大きな動きは各人の勝手な解釈で作り、その細部を「モダン・ゴルフ」に書かれている動きで固めることになります。これは「核心打法」との比較の対象にはなりません。この困難を避けるため、ホーガンの重視する腰の回転の動きを主体とする打法の構造を確定することを試みます。

これについては既に「尻で振ると腹で振るの違い」(07-12-26)で、「腹の動き」、「胸の動き」の話がありますが、これは不完全なものです。その前の「「スイング面」 の仕組みを考える」(07-12-24)での、「胸」、「腹」、「肩」、「尻(骨盤)」のスイング・センターを中心とする回転的な動きの話も不十分なものです。

そこで「回転」の動きを中心にして、スイングの腕を振る仕組みを作り上げてみます。これまで「回転打法」として様々なものが知られていますが、今回提案するのは、左は左右、右は上下という平面的な「革命的イメージ」の代わりに、左は左右の回転、右は上下の回転という立体的な「回転イメージ」を具体化するものです。

腰(骨盤)を右左に回して左腕を振ると、右に左にと平面的に回転する腕の動きが現れます。これに対して右前腕の引き上げ引き下ろしで右腕を振ると、背骨が右に回る動きで引き上げられ、左に回る動きで引き下ろされて左に振り抜かれます。この「腰(骨盤)の回転」(脚の動きによる)と「背骨(腰椎)の回転」(腹の動きによる)の合成でスイングの動きを作ります。

左手の親指を右手の平で握り、「腰(骨盤)の右回転」で腕を右に回して振り、次いで「背骨(腰椎)の右回転」で振り上げます。ここから右腕を固めたまま「腰(骨盤)の左回転」で腕を左に向けて引き、その限界で、「背骨(腰椎)の左回転」で右腕を引き下ろして振り抜きます。こうして出来上がる打法を、一般の「回転打法」と区別して「新回転打法」と呼びます。

「回転イメージ」を具体化する「新回転打法」では、腰と背骨の動きの時間的順序を意識して試せば、すぐにフル・スイングの動きが納得できます。難しいことをあれこれ考えなくても、これで「モダン・ゴルフ」の教える動きが全て実現することが分かります。

この「新回転打法」では、腕が常に体に引きつけられて振られます。特にインパクトではグリップが体に引きつけられて振り抜かれます。これに対して「核心打法」では常に脚が地面を押し、グリップがヘッドを押すように腕が伸びて振られます。違いは明瞭です。