フィニッシュでスイングの型が分かる | ゴルフ直線打法

フィニッシュでスイングの型が分かる

スイングはインパクトで終わりですから、フィニッシュの形を気にして振るのは無意味です。先輩が後輩を捕まえ、フィニッシュではグリップをここに入れろ、などと教えているのを見たことがありますが、これは役に立ちません。フィニッシュはスイングの動きが生み出すものです。

腰を回して左に引く動きでダウンに入ると、クラブがこの動きに遅れて右に引かれます。クラブを握ってこの動きに引かれる腕には「反魔法の動き」が現れます。そこで前腕を左に回してインパクトを実行します。これがホーガンの重視したインパクト圏の前腕の動きです。この動きでインパクトを直線的に引き抜くのが難しい事は前(07-12-14)に見た通りです。

このインパクトの動きが終わると、体の回転に引かれて前腕が右回りに回り、腕は「反魔法型」の動きに入ります。この前腕が右回りに回る動きで肩と腕の「反魔法型」の動きに戻り、フィニッシュでは一気にクラブが首の後ろに水平に近い形に入ります。

腰の左への回転を止める動きでインパクトを実行する場合には、腕は「魔法型」の動きになり、前腕が左回りの動きでフィニッシュに入ります。この動きが止まるとグリップが上腕の動きで縦に押し上げられ、クラブが左肩の上を通して後ろ斜めに入ります。ここで腕が脱力するとクラブが水平に近い形まで下がります。

結局腕の動きが「魔法型」か「反魔法型」かでフィニッシュが分かれます。他人のスイングを見る時にここに注目すると、これまで確認できなかったスイングの特徴がはっきり見分けられ、テレビのゴルフの放映を見る楽しみも増えます。ネット上の動画で内外のプロの動きを比較して見るのも参考になります。自分のスイングのインパクトの動きを確認する手掛かりにもなります。

ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」の例からも分かるように、ゴルフのレッスン書は通常教師自身のスイングの型を規準にして書かれています。内容が理解し難い時には自分のイメージとの違いに注意を払う必要があります。この場合写真あるいは動画で教師のフィニッシュを見るのが参考になります。

自分自身、ホーガンの言うインパクト圏での左前腕回外を試したばかりに、それまで安定していたスイングが壊滅的な影響を受けたことがあります。教師の動きの特徴を理解した上でレッスン書の内容を試す必要があります。ゴルフを始めたばかりの人にはこれは大切な注意点です。

しかしこのアドバイスも、スイングのあれこれのスタイルの得失が理解できて始めて役に立つわけです。これはグリップの善し悪しが、スイングの動きを知らなくては分からないのと同じです。ゴルフというものはすべての動きが繋がっている面倒なもので、知的な興味は尽きませんが、考え始めるとなかなか疲れるものです。