政木博士の300ヤード打法 | ゴルフ直線打法

政木博士の300ヤード打法

一渡り「核心打法」の動きの固めが終わりましたので。これからはあれやこれやの話を取り混ぜて書くことにします。

手許に政木和三博士の「ゴルフ300ヤ-ド打法」(パーゴルフライブラリー 学習研究社1985年 7刷)があります。この打法は、親指進行型グリップ、ノンロール打法、自然落下打法、で構成されるもので、練習量が少なくても、安定の良い、良く飛ぶショットが得られるとしています。「核心打法」と対比しながら、この打法の特性を簡単に眺めてみます。

この打法では、左親指をクラブの進行方向に向けてクラブを握り、左手首のコック、アンコックの動作と、右手を背側に反らせたり内側に巻き込んだりする動作(ヒンジ)との組み合わせでクラブを振る、親指進行型グリップが特徴的です。このグリップでフェースを回さない動きで振るのがノンロール打法です。

このグリップでは左手が左右、右手が上下という、「革命的イメージ」風の動きになりますが、リストの動きを許すグリップのために、腕の動きは「反魔法型」になります。このため、行ったり来たりの形のバックとダウンの動きになり、ます。バックの押しからダウンの引き下ろしへの切り返しで自然落下打法の動きが現れます。

しかし、この動きは右腕の上下の動きが生むもので、実は自然落下ではなく、脚腰の地球を押す動きによるのです。写真で見ると、バックで尻が左に動き、ダウンからインパクトで尻が右に動く、カウンターバランス型の動きを示しています。腰の不要な動きを使わない動きで、これがスイングのパワーを確保しているものと思われます。

この場合の「反魔法型」の肩と腕の動きは、腕を伸ばしてインパクトに入る「核心打法」と異なり、ダウンの引き下ろしで腕を体側に引き付ける形になり、インパクトでグリップを引き込む、いわゆる「遠心力」で振る動きになります、パワーの点では「核心打法」には及びませんが、それでも腰の左右の動きで振るよりもかなり強力な動きになる筈です。

現在もインターネットで見ると、多くのゴルファーが「自然落下」を議論していますが、これは政木博士の打法とは直接関係は無さそうです。「反魔法型」の動きでスタートすると、腕の動きが固まらず、続く体の動きの作り方によって様々なスイングの形が現れます。練習場で多くの人が極めて個性的なスイングの動きを見せるのは、ここに原因がありそうです。

子供の頃からの練習で動きが固まっている人の場合を除き、普通のゴルファーは無限の多様性を含むスイングで動きの完成を追求するより、動きの原型が決まる「核心打法」の利用が得策だと思われます。