脚や腕を守ろう | ゴルフ直線打法

脚や腕を守ろう

ゴルファーは間違った意識で動きを作り続けると体を痛めます。知り合いの中には、首にコルセットを巻いたことのある人や腰椎をすり減らした人もいます。何れも屈強な体格の持ち主で、ゴルフさえしなければ考えられない故障です。どうやら先日(07-12-06)の話に登場した、左肘を痛めた知人の奥さんも同様ではないのでしょうか。

背骨は全体として頭を安定に保つように働いていますから、腰の動きで背骨を振ろうとすると危険が一杯なのです。腰椎や頸椎を痛めるのは、体で腕を引っ張ってクラブを振ることを忘れ、直接背骨でクラブを引っ張る気持ちになるためだと思われます。

更に、脚の踏ん張りで腕を振ろうとする時にも危険があります。無意識の中に左膝を外側に引く動きでクラブを振る場合です。この動きを繰り返していると、普段の歩行でも膝が外側に引かれるようになります。これで足に「回転」(縦の軸周りに回る動き)が現れ、体重を支える力が膝に掛かり、長い間には膝と脚を痛める結果になります。これは自分自身の経験です。

また、脇を締めるなどという間違った教えのために、アドレスで窮屈に左肘を体側に引きつけて構える人が出てきます。前回の奥さんの場合も、そもそもの故障の原因はこれだったのではないでしょうか。

故障とまで行かなくても、長い間には筋肉の働きが変わることもあります。自分自身の場合、もともと剣道の影響でポパイの腕ののように前腕の両側(外側と内側)の筋が膨らんでいたのですが、ゴルフを続ける中にいつの間にか左の内側が痩せてしまいました。これは左手の平を斜めに横切るようにクラブを握るようになって以来のことです。

グリップについては、片手でクラブを握りヘッドを浮かせて安定に保てるように握る必要があります。グリップがアンコックした状態ではこれは困難です。ところが左手の平を斜めに横切るようにクラブを握ると、自然に左手首がアンコックします。長年に渡ってこのような握り方をして来たために、左前腕内側の筋が痩せてしまったものと思われます。

「マジック・グリップ」では、両手共にクラブを横から握って拳を固める形になります。この形ではしっかり腕を伸ばしてヘッドを支えることができます。その上、これに伴って要求される両肘を伸ばす動きで腕が固まり、グリップが体の動きに直結します。このグリップを体の動きで動かせば、どこにも無理な負荷を掛けずにクラブを引くことができます。

これまでのゴルフの教えの多くは経験的な知識に基づくもので、常に危険を含んでいる可能性があります。それぞれの教えを提示する人は自分の成功経験に基づいて話をしていても、なにか別の問題点が含まれているかもしれません。ゴルファーは自分で自分の腕や脚の状態を注意して守る意識が必要です。