画竜点睛:足の「螺旋」でグリップを引く | ゴルフ直線打法

画竜点睛:足の「螺旋」でグリップを引く

グリップの動きを脚腰背骨の動きで引き出すという前回の話には、注意すべき点があります。「マジック・グリップ」では両手でクラブを横から握り、肘を伸ばしてグリップを固めます。この固まった両腕とグリップを一体化して体の動きでクラブを振る時には、肘を曲げる意識はありません。これができれば腕が引き出され続ける形でクラブが振れるようになります。

問題はこの腕とグリップの仕組みでクラブを振る方法です。普通のゴルファーは体でクラブを引っ張ってボールを打つ意識が強いのですが、地球との関係で見るとゴルファーは地球を押す足の動きをクラブの動きに変換するシステムになります。体で直接腕を振っているのではないのです。

このシステムは、背骨の働きで頭を安定に保ちながら、入力を出力に変換します。それではこの入力はどうして作るのか。この問題を解決するのが足の「螺旋」です。足の「螺旋」の動きは、体の動きを地球に強く結びつける動きです(「螺旋(スクリュー)の動きで地球を掴む」(07-05-21))。この足の「螺旋」の動きでクラブを振ればよいのです。

そこで、頭を安定に保ちながら足の「螺旋」の動きでグリップを動かすことを試します。椅子に浅く腰を掛けて両手を「マジック・グリップ」の形に固め、肘を伸ばして肩とグリップを繋ぐ両腕を固め、ここから床を押す両足の「螺旋」の動きでグリップの動きを作ってみます。腰掛けているために小さな動きになりますが、確かにグリップが何かに引かれるように動きます。

これが確認できたらクラブを持ち、肘を伸ばしてグリップを固め、これを両足の「螺旋」の動きで限度一杯に大きく振る動きを作ります。これで一貫してグリップが体から遠くに振られるように体が動きます。この場合体の動きは一切忘れ、両足の「螺旋」の動きで大きくクラブを振ります。これでバックからインパクトの振り抜きまでクラブに腕が引かれる形で振れます。

後は練習で実際にボールを打って動きの感覚を確認し、両足の「螺旋」の動きを固めるだけです。

久しぶりに仲間と一緒に練習場に出かけ、この要領で振ってみました。仲間の動きを見ると、バックで右肘をたたみ込んで振っています。ダウンも体が左に回っています。そこで両肘を伸ばしてアドレスの構えを作り、足の「螺旋」の踏ん張りで打つことを勧めてみました。

これで体が左に回るダウンの動きが消え、上体が右に残って腕が振り抜かれるようになりました。腕とグリップの動きから不要な動きを排除することで、大きなスイングの動きが現れたのです。

これまでにこのブログでは「画竜点睛」が二度登場しています(「「背骨の正面」を固定するダウン」(07-05-17)、「スイング実行イメージ:完成版?」(07-05-19))。これらは体の正面を固定してインパクトを振り抜く動きの話でした。今回は三度目の「画竜点睛」で、スイングの動き全体がグリップの大きな動きで実現するようになったわけです。