ヘッドを引っ張る腕の肩が上がる | ゴルフ直線打法

ヘッドを引っ張る腕の肩が上がる

最近の話で、スイングの肩と腕の動きが「魔法型」と「反魔法型」に二分されるのが明瞭になって来ました。この型の違いは、スイングを右腕主導で振るか、左腕主導で振るかによります。右腕主導の場合は「魔法型」、左腕主導の場合は「反魔法型」になります。もともと左が利き腕であったホーガンのスイングが「反魔法型」になったのは、この見方からは自然です。

左手でクラブを握り、ヘッドを右の遠くへ引くと腕が内側に回り肩が上がります。左腕主導のスイングのスタートではこの形になります。右手でクラブを握って肩を引き上げると、右腕が内側に回りヘッドが右に引かれます。「魔法の動き」では右肩が右上方向に引かれて右腕が内側に回り、左肩が前下方に引かれて左腕が外側に回ります。これで右腕主導のスイングに入ります。

スイングは左腕でリードするという教えはかなり支配的です。これは右利きの人が右利き用のクラブを振る場合には不自然な動きの教えです。ただし、腰を回して振れば左腕主導になります。

このことから、右利きの人が左腕に意識を置いて振ると、腰を回して振るスイングになることが分かります。体を回してクラブを振っていたキャディ-・スイング(モダン・ゴルフと言うけれど(07-10-15))の時代は、この形の左腕主導で振っていたわけです。

右腕主導のスイングは、長い間特別視されて来ました。その結果、日本でこれをはじめて導入した戸田藤一郎プロは、伝説の右手使いとして知られるようになりました。右腕主導の動きを採用した結果、ドライバーの飛距離が200ヤードから300ヤードに伸びたという話は前にも書きました(「魔法型」の左サイドの動きを確認(07-07-19))。

練習場で見ると左腕重視の「反魔法型」で振る人の方が圧倒的に多いように見えます。腰を回して「反魔法型」の動きで振るか、右腕主導の「核心打法」で飛ばすかについて、戸田藤一郎プロの実績はその優劣を雄弁に物語っていると思います。右腕をしっかり使う最近のトッププロの現代打法は、ホーガンの近代打法を遙かに超えているわけです。

この場合の問題は、右腕と左腕の両方を効果的に使うスイングの実現です。これには両脚の使い方が決め手になります。既に「左脚でバック、右脚でヒット」(07-11-06)で実用的な脚の使い方は提案してありますが、構造的にはこれらの脚の動きと肩の動きとの関係が問題になります。これがいわゆるタイミングの問題に関わります。これを次回に検討します。