完全実用化の鍵:右腕主体のスイング | ゴルフ直線打法

完全実用化の鍵:右腕主体のスイング

今回は「核心打法」実用化のための新しい視点を導入することにします。これは、投球動作の二つの腕の使い方の違いの話(07-10-28)に直結する話です。

ホーガンは「モダン・ゴルフ」で、スイングの構えの全般的な注意事項として、スイングで使う筋は脚の内側や腕の内側の筋であることに十分注意せよ、と指摘しています(原著57頁)。これに関連して、両腕はできる限り近付けたまま振るようにと、両方の前腕と肘を紐でぐるぐる巻きにして一体化した図を示してあります(49頁)。

オーソドックスなグリップで、両方の肘と前腕を紐で巻き付けたイメージで腕を伸ばすと、腕の裏側の小指に繋がる筋群に緊張が感じられます。左腕一本でクラブを安定に構える動作をしてみると、確かにこの腕の背中側の緊張が生まれます。左腕主体で構えれば、ホーガンの言う構えになるわけです。

一方、アドレスで、重い荷物を両腕で引き上げる形に肩と腕と手の構えを固めると、腕の前と外側の筋群が働き、腕の前面の筋が緊張します。右腕一本でクラブを構えると自然にこの形になります。この体勢では手の握りは「マジック・グリップ」になります。このグリップを右に振り、左に振ると、腕の前面の緊張を感じながら腕が振られます。

オーソドックスなグリップでクラブを握り、腕の背面の緊張を確保して、上腕の背中で平面を描く意識で振ってみます。この場合、バックでフェースが開き、ダウンで閉じる方向の動き、すなわち「反魔法型」の動きが現れます。

次ぎにマジック・グリップ(右手で握り左手を下から添える感じのグリップ)でクラブを握り、右腕の前面を一つの平面に添って振る感覚で思い切り振ってみます。ダウンもこのイメージで振り切ることができます。この場合に腕を大きく振ると、右腕がオーバーハンド型の動きをすることが分かります。これが右の肩と腕の「魔法の動き」なのです。

ここで、一番重くて振るのに苦労するクラブを持ち、この二通りの振り方の効果を試すと、マジック・グリップを腕の前面の意識で振る方が、遙かに安定なインパクトの動きができる筈です。これまで苦労して振っていたのが不思議に思われる程です。簡単な実験ですから、是非試してみて下さい。

右利きの人は、腕の前縁で平面を描くように思い切り大きく右腕を振ることで、右腕をオーバーハンド型に使うスイングが簡単に実現します。スイングのことを難しく考える必要は全くありません。「モダン・ゴルフ」の呪縛からの解放です。ホーガンの「モダン・ゴルフ」は、左腕を主体として振り方を追求した結果の産物であったわけです。