「体の正面」を保つ動きの仕組み | ゴルフ直線打法

「体の正面」を保つ動きの仕組み

パワーを確保する動きの話の前に、スコアに関わる話を続けます。大分以前のブログをプリントした友人が、近頃不調で90台前半に止まっていた息子さんに見せたところ、ドライバーは飛ばなくなったが、フェアウェイウッドとアイアンの当たりが確実になり、暫くぶりに41、43で回ったとメールで知らせてくれました。恐らく真っ直ぐ打つ動きができたのだろうと思います。

いくら飛ばしても、曲がっては役に立ちません。飛ばない方が安全です。スコアが気になる人は、まず真っ直ぐ打つ方法を身につけることが大切です。曲げないためには、インパクト時にフェースをスクエアに保って真っ直ぐ引けばよいわけで、このための基本は、クラブをしっかり保ったままグリップを左に引き抜く体の動きです。

これを直感的に表現すると、「体の正面」を保って腕を引く動き、ということになります。実際の動きでは体の各部の向きは刻々変わりますから、この場合の「体の正面」は、直線的な腕の引っ張りを支える体の動きが生み出すイメージということになります。

クラブを握り上体を左に回す動きで振ってみると、ヘッドを一定の直線的な動きで振ることは殆ど不可能なことが分かります。この動きでヘッドを真っ直ぐ振るには、大変な修練と調節が必要になる筈で、これはたまに練習する程度のゴルファーには望めないことです。

クラブを握ってアドレスの構えでソールを地面に置き、グリップを固めてヘッドを真っ直ぐ左に引く動きを作ってみると、脚腰が背骨を右に押し返すように踏ん張り、頭が右に引かれるように動きます。これが「上体を右に回す」動きによるインパクトのミニチュア版です。小さなスイングで、実際にこの動きを意識してインパクトを実行してみて下さい。

「体の正面」を保つという動きは極めてダイナミックなもので、その内容を詳しく説明することは難しいように見えますが、本来左に回りたがる体の動きを押し返す動き、と考えると分かり易くなります。この左に回りたがる体の動きを押し返す動きが「上体を右に回す」動きで、これがインパクト圏でヘッドを真っ直ぐ左へ引く動きを生むわけです。

肩と腕の「魔法の動き」を一貫して実行し、グリップを右脇前に引き下ろして両腕を伸ばすと、左脚が踏ん張ってヘッドの直線的引き抜きの動きが現れます。友人の息子さんはこの動きを実行したものと思われます。より強力な「腕の振りで駆動するダウンスイング」(07-10-25)の要領で振れば、飛距離の問題も一気に解決するでしょう。

しかし、これを完全に実行するには、「上体を右に回す」足腰背骨の動きの完全利用で腕を振る必要があります。次回はこの動きを確認することにします。